先日のNEWS23にて、公立の学校の95%が夏休みを短縮して
授業を続けている様子が特集に組まれていた。
子どもを対象にしたアンケートでは、4人に1人が
「すぐにイライラする」「寝つけない、夜目が覚める」と答え、
今回、一例として放送されたご家庭のお母さんは、
(家庭での)兄弟喧嘩が増えたとおっしゃっていた。
夏休みが短縮されたのが、学習の遅れを取り戻すためであるのは、
皆、理解しているものの、それはやはり大人の事情であって、
子どもにストレスがかかっているのが見てとれた。
この時期に小学校があるだけでも、疲れやストレスがあるというのに、
塾まであるとなると…しかも、大人は「夏が勝負!」だとか「天王山」だとか、
勝手なことを、(子どもからすれば)お気楽に言ってのける。
特集の最後に、先述のお母さんがおっしゃった。
「子どもたちの気持ちや不安は置いてきぼり。
よく分からないまま毎日疲れるのではなくて、
子どもたちの気持ちに寄り添うような方向にいって欲しい」と。
受験に関して言えば、夏に学習する内容は、もちろん重要である。
しかし、大人が口にする理屈は、大人だから言えることでもある。
体も心も未熟な小学生を置いてきぼりに進めるわけにはいかない。