対策① 映像授業

映像授業のメリットは、なんといっても、家から出なくてよいので、
感染リスクを限りなく低くできることである。
また、時間の制限を受けないので、何時からでも、そして何度でも視聴でき、
それこそ、ソファに横になりながらでも視聴できるのが、いい点だと思う。

では、デメリットはなんだろう。
第一に考えられるのは、完全な一方通行の授業なので、
生徒の理解度・到達度については、全く把握できないということである。
理解できたかどうかが、本人任せ(または家族任せ)で、
この映像授業だけで履修済みという扱いになれば、不安になる人も多いと思われる。

そしてもう一つ。
ヤル気があまりない子や、力の足りない子にとっては、
映像授業の内容は頭に残りにくいのが難点だ。
対面授業でさえ、ヤル気の無い子のヤル気を引き出すのには、相当な苦労を伴う。
それでも対面授業であれば、褒めたり励ましたりしながら、
あるいは、強制(矯正)しながらやらせることができるが、
映像授業ではそれができない。

 

(対面)授業をする際には、もちろん十分な準備をして臨んでいるが、
生徒がその時々でどんな反応をするのか、どんな質問が飛び出すのか、
その全てを予測することはできない。それがまた面白いところでもあるのだが、
その日のお客さんの反応を見ながら、
ネタを替えたり、アドリブを入れたりする舞台にあるような、
ライブ感のある「熱」を、映像授業では表現しにくいのである。
(NHK(テレビ)で放送されている語学番組や歴史番組は、
ヤル気や興味のある人には、とても面白い番組であるが、
そうでない人には…この例で伝わるのではないかと思う。)