面倒見と宿題

志望校を選ぶ基準の1つに「宿題」が入るようになって、何年経つだろうか。
テスト等で基準に満たない者への「追試」「補習」が、あるかどうかで
面倒見が良いとか悪いとか言われるが、
大きな枠で言うと、「宿題」すら、面倒見の良し悪しに入れられる。

私学に通っていながら、早い段階で塾や予備校に通うのは…ということで、
学校で勉強を身につけて欲しい!と思うのも
大学受験時に、浪人することなく、行きたい学校に合格してもらうために、
コツコツと勉強する習慣が中1からついていて欲しい!と思うのも、
親なら当然だと思う。
だから、親の立場では、「宿題」を出してくれない学校は困る。

他方、子どもの立場はどうか。
「宿題」なんて無くていい!と、子どもは思うものだと考えがちだが、
子どもの中にも、「宿題」が無いと何をやっていいかわからない!から、
「宿題」はあった方がいい!と答える割合が増えている。

 

ところで、会社勤めをしている人は、
新入社員のレベルが年々下がっていると感じているかもしれない。
1から3まで教えたら、4を自分からやってみようとは思わないかね?
3が終わった時点で、何で勝手に休憩時間みたいになってるんだい?!
本当に言われたことしかできないんだな。
1から10まで、全部言わなきゃわからないの?
そして11も教えろってか?!
と、思っている人は、結構たくさんいるのではないだろうか。

でも、そうなる一因がどこにあるかは、なんとなくわかる。
そうなるように育てられている気がする。