間違い直しの大切さ

『私はもともと低い身分の家に生まれましたが、主人により手がらを認められて次第に出世していきました。主人が亡くなった後、その後を継ぎ、各地の大名を従えて、全国を統一することができました。私は政治の中心を大阪に定めて、そこに大きな城を築きました。私は朝鮮半島にも進出しようとしましたが、朝鮮の民衆や明の援軍にやぶれ、その計画は失敗しました。
さて、この人物は誰か。漢字で答えなさい。』(2009 函館ラサール)

 

 

答えは「豊臣秀吉」。答える語句のレベルとしては、基礎中の基礎。
だが、このレベルを案外(案外でもないのだが)答えられない。

 

テストで答えられなかったくせに、解答を見た後、
「なんだ、これなら答えられたわ。」「2点損した。」
と、それがミスであるかのように思う子は、きっと今後も伸びない。
(結構本気でミスだと思っている場合が多い。)

伸びる子は、「どうしてこんな単純な答えを答えられなかったのだろう?」
こう考えて、導入文のキーワードに線を引いたり、
教科書や資料集を読み直したり、問題文→答えの一方通行ではなく、
答えから問題文のキーワードを思いつけるようにしよう!
と、このたった一問の間違いから、多くを学び取ろうとする。
自分への戒めも込めて、漢字で5回10回と書いて、
次からは絶対間違えないぞ!と、それを机の前に貼ったりもするかもしれない。

 

同じ問題で同じように間違えても、そこから伸びる子と伸びない子がいる。
たった一問で成長できる子と成長しない子がいる。
ミスだと思っているタイプは、100問解いたって1000問解いたって成長はしない。