最後の追い込みに向けて

2月1日まであと20日をきりました。

残された時間で何ができるでしょうか。

調子を落とさないようにすることくらいしかできないという人もいますし、

大逆転が可能だという人もいます。

男の子は最後に伸びるという人もいれば、

最後まで変わらない男の子もいるという人もいます。

女の子は急激に伸びたりしないという人もいれば、

男の子も女の子も関係なく、伸びる子は伸びるという人もいます。

正解はないように思うかもしれませんが、実は答えは明確です。

「ある程度の」という枕詞はつきますが、逆転は誰でも可能です。

もちろん、全員が伸びるわけではありません。

え?さっきと言っていることが違う!と言わずに、続きを読んでください。

最後の追い込みで伸びる子のタネ明かしになりますが、

最後に逆転が可能になるのは、効率よく必要なことを勉強した時です。

なんだ!当たり前のことを書いているだけじゃないかと思われるかもしれませんが、

逆に言うと、この時期に効率の悪い勉強をしている人が多いから、

逆転が可能なのです。

全員が全員、効率よく勉強していたら、

この時期までにできた差を逆転するのは困難です。

効率の悪い勉強の代表例は新しいものにとびつくことです。

「○○の参考書がいい」なんて情報をどこかから入手してくると、

一応買ってみよう。やらせてみよう!となるかもしれません。

「○○塾の○○講座がいい」という情報も、絶対的に正しいものではありません。

もちろん過去にうまくいった人もいるかもしれません。

しかしその後ろに何倍ものうまくいかなかった人がいることを、

冷静に判断して欲しいと思います。

「私も○○を手伝った」「もっと親がつきっきりでやらないと!」という話を聞いて、

急に過干渉になってしまうお母さんもいます。

世の中のお母さんを敵にまわしたいわけではありませんが(笑)、

お母さんは受験のプロではありません。

もっとやってあげた方がいいのでは。

もっと私が頑張らないといけないのでは!

私にやれることは全部やっておきたい!

やらないで後悔するよりは、やって後悔した方がいい!

となるのは親が不安だからです。

そしてその不安は子どもに伝染してしまいます。

やっている勉強がかみ合わないものになります。

親は自分の成功体験や失敗体験からも、

「こうした方がいい」という型を子どもに伝えたくなります。

失敗しないように、成功できるように、良かれと思ってアドバイスをします。

うまくいっていない場合や、第一志望に届かなかった場合は特に

あの時こうしていれば違っていたのではないか…と思うこともあるでしょう。

しかし、それは大人の考えです。

大人になってから、あるいは何かが終わってから気づけたことです。

それができないから子どもなのです。

成功させてあげたい!と思う親心は十分承知しています。

しかしそのために、噂や眉唾ものの情報に惑わされてしまったら、

逆の結果になってしまいます。

何にもしないでください。余計なことをしないでください。というのではありません。

放ったらかしや、見て見ぬふりをして欲しいわけではないのです。

勉強を教えこんで欲しいわけでもありません。

お母さんには、塾の先生にはどうやったって真似できない、

お母さんの役割があります。

経験上言えるのは、

どんな結果になってもお母さんが受け止めてくれるという安心感がある時、

子どもは一番力を発揮できるということです。

やるべきことをきちんとやっていれば、誰だってやった分だけ伸びます。

少なくとも、ネガティブな考え方やマイナスな情報に惑わされずに、

伸びると信じてやり続けることが大切なのです。