ロビン・ファン・ペルシ

元オランダ代表のサッカー選手、ロビン・ファン・ペルシは、
今の小中学生には馴染みがないかもしれないが、
10年くらい前なら、サッカー好きで知らない人はいないくらいの
ビッグプレーヤーだった。
そのファンペルシが、会見で語った(息子への)言葉が話題だ。

「実際、こんなやり取りが先週あったんだよ。
面白いよね。息子に話したことなんだけど。

彼は今フェイエノールトのU14でプレーしてるんだけど
この前アヤックスU14と対戦したんだ。
彼はベンチに座ったままプレー出来なかった。
試合後の帰り道、車の中で、ちょっと不機嫌そうでガッカリしてたんだ。
そしてコーチや他の選手に対して文句を言い始めた。

で、私が言ったんだ。シャキール(息子)、まるで負け犬だなって。
他人のせいにばかりして完全に負けを認めてるじゃないかって。
周りのみんなのせいにして、自分の非は認めないのかって。
勝ち残るやつは自分の非を認めて、どこを改善すればいいかを探し続けるんだよ。
こうやって物事は考えるべきなんだよ。
具体的にこうしろとかは、彼には言わなかったけどね。
自問自答して。自分は敗者になるのか勝者になりたいのか。

正直、私は彼が敗者になろうが勝者になろうがどちらでもいいんだ。
彼の父親だからね。
私と妻の仕事は
息子が20歳になった時に独り立ちできるように育てることだから。
間違いだってしていいし、やりたいことをやればいい。
どうなろうが同じ愛情を注ぐよ。
彼がプロのサッカー選手になれるかどうかはどっちだっていいんだ。
でも息子が、サッカーこそ全てなんだと言うなら、
自分の人生をしっかり自分でコントロールしないといけない。
不平不満なんていらないんだ。まるで負け犬だろ。
負け犬で終わりたかったらそれでいいんだ。負けて拗ねてろって。
息子への愛情はそんなことで変わらないから(笑)、どちらでもいいんだ。
ただ、勝者になりたいなら、他人のせいにするのは止めて、
自分をコントロールしないと。

次の日の朝、彼の練習を見に行ったんだ。
妻がどこ行くの?って聞いてきたから、練習見に行くよって。
実際は2日後だったかな。
土曜日に試合をしてオフを挟んだ月曜日に練習だったから。
めちゃくちゃその日寒かったんだ。パーカー着て見に行ったよ。

驚いたよ。トラに変身した息子がいたんだ。
誰よりもボールを追いかけ必死にプレーしてたよ。
よし、よし。と思ったね。
彼は気づいたんだ。勝者になるために必要なことを。」

(「ロビン・ファン・ペルシーが息子にかけた言葉」
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