夏が終わってしまったと焦っている人へ①

主語と述語を探す問題では、述語を先に見つけるのがコツ!
と、教わるのではないかと思う。

使い古された例で言えば
「ゾウは鼻が長い」のような文に出会ったときに、
(主語を先に探して)反射的に「ゾウは」を主語にしてしまうと、
ゾウはー長いという主語述語の係り受けになってしまう。
このとき、先に述語を探すクセをつけておけば、
「長い」に対応するものは「鼻が」だとわかる。
と、こういう話だ。

それで、こういう指示をしたときに、
「どんな順番で解いたっていいじゃないか!」
と言わんばかりに、その指示を右から左に受け流すタイプがいる。
そして、次の機会に「ゾウはー長い」と答えて、ちゃんと間違える。

そもそも指示を聞いていないタイプや、聞く気がないタイプもいるが、
こちらが指示をしているときは、ウンウン頷きながら聞いているのに、
いざ指示通りにやらせようとすると、全く指示通りにやらないタイプ、
あるいは、最初の数回だけ指示を守って、その後守らなくなるタイプ…
というのもいる。

 

それで、こういうタイプは本当に伸びない。
伸びようとする姿勢が無いともいえるけれど、
「できるようになりたい」と思っていたとしても、行動がこれでは伸びない。
師を仰ぎ見ろとまでは言わないけれど、指示を素直に受け取り、その真似をする。
伸びたければ、たったそれだけのことをすればいいのだが、それができない。
指示を頑として受け入れず、僕(私)には僕(私)のやり方がある!
とばかりに聞き入れない姿勢は、ある種、我がまま(自分のまま)なのである。
自分のままなのだから、成長しないのは当然とも言える。

自分のやり方でも、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではないが、
幾度かやれば答えにたどり着くかもしれない。
また、運よく一回で正解できることもあるかもしれない。
だが、下手に正解してしまうことで、逆に反省に繋がらなくなる。
正解した経験がある分、間違えたときにも、ただのミスだと思ってしまう。
その結果、問題点が改善されることなく、その姿勢を続けることになる。

このように、指示を守れないタイプ、言い換えれば、
面倒くさがらず、そして細部まで気をつかうということができないタイプは、
量をこなしたところで、正解したり間違えたりを延々と繰り返すだけで、
ずっと同じところにとどまってしまう。
たまにいい成績を取ることがあったとしても、成績は乱高下を繰り返し、
そのアベレージを取ると、実は全然伸びていないということが多い。

だが、そういう場面で、伸びていない原因を勉強不足にしてしまう人は多い。