世間一般で「良い」と言われている学校があったとしても、
何をもって「良い」とするかは、人によって違う。
大学合格実績が素晴らしい学校は、授業の進度が早くて宿題が多いかもしれないし、
補習や追試が充実していて落ちこぼれを出さない(面倒見のよい)学校は、
部活動に制限がかかったり、朝早く始業時間前に学校に呼ばれたりするかもしれない。
学校行事が豊富な学校は、授業の進み方と、その定着がイマイチかもしれないし、
英語に力を入れている学校で、その英語の授業についていけなかったときには、
学校のアピールポイントの英語で、塾通いが必要になるかもしれない。
あるいは、中高で部活を頑張りたい、部活のない日は友達と過ごしたい、
学校が休みの日にも集まってお出かけしたい、
すなわち学校生活を最大限に楽しみたい!だから宿題は少ない方がいいな・・・
という子にとって最高の学校は、保護者にとっての最高の学校ではないかもしれない。
そう考えると、誰にでも「良い」学校など存在しないと言える。
誰かにとっては「良い」学校でも、誰かにとっては合わない学校かもしれない。
もちろん、そのマッチングは、実際に通ってみないとわからないところもあるが、
学校それぞれに、その学校が求める生徒像や得意分野があることは、
通う前からでも(説明会やホームページなどで)ある程度わかる。
だから、それらの情報を入手して、さらにその※守備範囲までを鑑みて、
我が子にも合うだろうか?と考える。
(※守備範囲の例:陽キャからおとなしい子まで、皆に居場所があるのか、
それとも陽キャでないと楽しめそうもないのか・・・など。)
今は、世間的に共学校が好まれているような雰囲気であるが、そもそもは、
少子化に対応するための、学校の生き残り政策なのだろうと思う。
しかし、これまで女子校だった学校に、新たに男子が混じるのなら、
設備だけでなく、気をつけるべきポイントが大きく変わると思う。
日々、先生方に相当な注意力と観察力が必要だと思う。
想像しただけで、神経がすり減りそうである。
そのくらい、中1中2ぐらいの時期の女子と男子は違う。
落ち着きの面でも、ルールを守る(フリができる)という面でも、
ふざけ方も反抗の仕方も。男子ならカッとなって手が出ることもあるかもしれない。
最初から共学の学校であれば、そのあたりの対処法は慣れたものだろうけれど、
女子としか接していなかった先生にとっては、その時期の男子は
もしかしたら地球外生命体のように見えるかもしれない。
そういうわけで、新たに共学化した学校に対して、私はいつも同じ質問をする。
「男子(あるいは女子)が新たに入ってきますが、それに対して、
どのような準備、どのようなケアをされていますか?」と。
このとき、「特に何もしていません。」とか「え?何か必要ですか?」という
返答だった学校には、しばらくの間は、生徒に勧めたくないと思ってしまう。
私が不安を感じたからと言って、生徒には何の関係もないし、
その子が気に入ったのであれば、それでいいのだろうと思いつつ・・・
余計なお世話かもしれないけれど、大事な大事な生徒が通う学校なので、
適当なことはしたくないと思っている。
