気持ちを伝える

例えば、誕生日に何をもらったら嬉しいですか?
女性なら、アクセサリー? 洋服? 化粧品?
男性なら、ゴルフクラブ? 洋服? お酒!?
でも、それぞれ好みがありますからね。
サプライズでお祝いされるのも、それはそれで嬉しいでしょうけれど、
自分の好みじゃないものをもらっても微妙ですよね。
それじゃぁ、自分で選びたいから、どうせなら現金!?
いやいや、現金はさすがにちょっと…という方には、商品券を!
って、そういうことじゃないですね。

大人同士で贈るプレゼントならまだしも、
特に、子どもからもらうプレゼントは…気持ちだけで十分ですし、
むしろ、それが一番嬉しいものだと思います。
とすると、それは、お金をかけて買ってきたモノではなくて、
その人のことを考えて書いた『お手紙』だったりすると思います。

 

普通(という表現が適切かはわかりませんが)のお父さんお母さんは、
我が子から『お手紙』をもらうことはあっても、
人の家の子から『お手紙』をもらうことは無いと思いますが、
僕らは、仕事柄、もらえるチャンスがあります。
これが、やっぱり一番嬉しいんですね。
そして実は、子どもからに限らず、
お父様お母様からいただく『お手紙』も、嬉しいです。

 

受験が終わった後に、お父様やお母様からいただく『お手紙』で、
実は一年前にこんなことがあった、半年前にこんなことを思っていた、
一カ月前はこんな状況だったということを知ることは多いです。
全部終わって一区切りついた今だから言えるのかもしれませんが、
それを、その時、お話ししてくださっていたら…と思うことも多いです。

電話やメールの方が、すぐにやり取りできて便利ですし、
子どもの送り迎えの際に立ち話した方が、相手の顔も見えて良いんですが、
この古風な『お手紙』という方法は、なぜか効果的なんですよ。
塾に限らず、何かの習い事をしていて、困ったことがあったら試してみてください。
気持ちを伝える手段としては、抜群の効果がありますから。

 

「気持ち」についての蛇足ですが、その昔、
生徒が、自分の持っていたお菓子を「スナフキン、あげる!」と言ってきたので、
「ありがとう!気持ちだけもらっとくよ!」と格好よく返事をしたら、
「気持ちはあげない!」と言われました。

つ、辛い…。