サーパスの受験指導③

ところで、正論として、
受験までにやっておくべき勉強の質と量は変わらない。
志望の中学に合格したいなら、受験勉強を始めたのがいつだったとしても、
そこの入試に出題される可能性のある範囲については、
入試当日までに全て網羅しておいた方がいい。
苦手分野を残したまま入試に臨むべきではない。

 

だが、入試までの残り日数や、その時点での学力によっては、
正論、綺麗事を言っていられないこともある。
前回の声掛けの例で言えば、
「いついつまでに終わらせよう。」と声をかけていたけれど、
その期日までに、その課題を終わらせられないこともあるだろうし、
(同じ課題の)2周目でも、何問も間違えてしまうこともあるだろう。
すると、早くも予定の修正が必要になるわけだ。

ただでさえ、残り日数に限りがある中で、やるべきことに遅れが出ると、
山を張るわけではないが、優先順位をつけて、
絶対にやるものと、時間があったらやった方がいいもの、もう捨てるもの…
と色分けする必要が出てくる。
しかし、ここまでの状況になってもなお、
「それ(捨てようと判断したもの)は、やらなくて本当にいいんですか?」
と、聞かれることがある。(しかもかなりの高確率で)
こうなると、僕らも困ってしまう。

 

で、前々回(受験指導①)の冒頭の話に戻る。
「ゲーム(に限らないけれど)は、そろそろやめたら?」って。
「息抜きの時間は無くせない!」
でも、「上のレベルの学校にも行きたい!」ってのは、さすがにさ。
「ゲームの時間を全て勉強に回せ」とは言わないけれど、
新聞を読んだりニュースを見たり、資料集を読んだり図鑑を眺めたり、
普段手に取らないような本にチャレンジしたり…。
そういうことで身に着くものが、教養なんだと思う。

自分のペースで過ごしていたら届かない、そういう学校に合格するためには、
やっぱり、ちょっとした意識改革、行動の変化が必要なんだと思う。
その学校に合格したければ、
その学校に受かった人や、受かりそうな人の過ごし方を真似してみるのが、
一つの方法だと思う。

 

ここまで厳しい例ばかり書いてきたが、逆に、僕らが
「〇〇(学校名)については大丈夫ですよ。」と言った場合は、
社交辞令やお世辞を言う塾ではないので、
合格の可能性を信じていただければと思う。