色んな積み重ね①

夏期講習が終わって10日経った。
この夏(の頑張り)だけで学力が飛躍的に伸びてくれたら、
それはそれで嬉しいだろうけれど、そんなに簡単に学力は伸びない。
こんなことを言われたら嫌がる人もいるかもしれないが、
勉強は結局積み重ねなのだ。

ここでいう積み重ねというのは、
机に向かって何時間勉強していたか、ということだけではない。
参考書を何ページ進めたか、ということだけでもない。
例えばの話であるが、毎日、本を読んでいる人と、
毎日、お笑い番組やバラエティー番組を見ている人がいたとする。
(どちらが良いとか悪いとかではなくて)
1日や2日、あるいは1週間や10日では、そこまで大きな違いにならなくても、
それを5年10年と続けたら、何かしらの大きな違いになっていると思う。
僕が言う積み重ねとは、そういうことだ。

 

とはいえ、結果がなかなか出せないことを積み重ねるのは大変である。
勉強を積み重ねないと良い結果は出せないのだけれど、
良い結果を出せない中で、心折れずに積み重ねるのは簡単ではない。
まさに、卵が先か鶏が先かみたいな話である。

 

テストなんかがあると、なお大変である。
自分では頑張ったと思っていても、点数を取れないこともあるし、
せっかく点数を取れても、周りがもっと点数を取っていることもある。
目標にしていた点数を取れたのに、偏差値は下がったなんてこともありえる。

そうすると、子どもよりも先に親が焦ってしまって、
「他の子は(ウチの子より)もっと頑張っているんだ。」
「この程度の頑張りでは足りないんだ」となりがちだ。
だが、すでに勉強を結構頑張っているのなら、
それ以上勉強時間を増やすことはお勧めしない。
他の習い事を親の一存でやめさせるとか、睡眠時間を削るとか、
朝食をウィダーインゼリーにかえるとか、
そういうことで勉強時間を捻出するよりも、
心身共に健康であった方が、よっぽど学力は上がる。