各塾の実績を見た時に、上位校の中でもさらに難しい学校、
いわゆる難関校と呼ばれるような学校の名前を見ると、
そこに受かるような子は、さぞかし優秀な子なんだろう、
元から持っているものが違う子なんだろう、などと思うかもしれない。
そういう優秀な子も、もちろんいるんだけれど、
みんながみんな、そういうわけではない。
例えば、サーパスの卒業生の中にも、難関校に合格した子はいるけれど、
その子(たち)が、サーパスでの3年間、
ずっと学年上位にいつづけたかというと、そんなことはない。
暗記物をさぼったり、興味の持てない分野を後回しにしたり、
後回しにすればいい問題にこだわって、テストを解き終わらなかったり、
計算ミスを山ほどしたり…。素直になれなかったり…
なんだかんだ、どこにでもいるような、ごくごく普通の子もたくさんいるのだ。
またまた!そんなこと信じられない!と思う人もいるかもしれないが、
自分がその立場になれば、信じてくれるかもしれない。例えば、
「小学生の頃はそんなに勉強が得意じゃなかった」と自覚する人の中にも、
いわゆる難関大学に進学されている方はたくさんいると思う。
しかし、その自分に対して「生まれつき優秀なんでしょ?」
と言ってくる人がいたら、ちょっと変な感じがしないだろうか。
自分が天性の才能を持ったタイプじゃないことを知っているからこそ、
ある時、一念発起して頑張っただけ!と、そう言う人の方が多いのではなかろうか。
つまり、持って生まれた才能やセンスのせいにせず、
自分の足りていないもの(コンプレックス)から逃げずに、それを直視して、
「このままじゃまずい!」「やるしかない!」と決心した時に、
初めて門が開かれるようなところがあると思う。
もちろん、この決心ができる時期には、大きな差がある。
自分のコンプレックスと向き合った上で、ではどうするか?を考え、
実際の行動を変えていくなんて、大人でも難しい。
それを小学生ができるようにするには、どうしたらいいか。
『親の自己肯定感の低さは子どもに連鎖する』
https://kodomo-manabi-labo.net/oya-jikokouteikan
この記事の内容と少し近いかもしれないが、
こういう風になって欲しい!と子どもに望む際には、
それを望んだ人(大人)自身の考え方が、少なからず影響するのだと思う。
「〇〇さんは優秀でいいよね。」「〇〇くんは地頭がいいんでしょ!」
なんて子どもの前で言っちゃうとしたら、それは良い声かけではないと思う。