僕が10000円払うので、僕にサッカーを教わりたい人っていますか?ただ条件があって本気でワールドカップを優勝したいという人に限り、そして僕が教えたい人を好きに選びます!僕がお金を払って教えます!
最近話題になっている、本田圭佑選手のツイート(原文の通り)です。最初に見たときは「んっ!?逆じゃないの?」と思ってしまいましたが、このツイートの背景を知ったことで思わず納得してしまいました。
もともと、教育ということに力を注いでいる本田選手。
- クラブチームのオーナー。
- カンボジア代表の監督。
- 創業したてのベンチャー企業を応援するエンジェル投資家。
自分が知っているだけでも、これだけの分野で育てる顔を持っています。
しかも、現役でサッカー選手を続けていますからね。
これだけ人を創ることへ関心の高い本田選手は普段から、「置かれている環境や経済力などで、受けられる教育のレベルが決まってしまうことへ疑問」を感じていたといいます。
そこで、この妙案です。
ただでさえ、世界を知る超一流の現役選手から直接指導を受けられるという、千載一遇の機会。
個人的には、これだけで、十分にモチベーションが高い本気の生徒が集まりそうな気もします。
ですが、今までのように教えを乞う側がお金を払う、いわば、選んでいる側になると、途中で情熱の灯火が揺らいでしまうこともあるそうです。
- 憧れることの副作用で、自分との違いを感じ取り、全てを見上げてしまう。
- 本気だと思っていたけど、こんなに過酷なものだとは想定していなかった。
- この環境以外にも、もっとふさわしいところがあるのでは・・・?
こんなことが頭をよぎってしまうと、時が経つにつれて、行動に表れてしまい、その場を去ることになりそうです。
お金を払うのではなく受け取ることで、さらに夢を本気で追い続ける。さらに、本田選手自身が人選を行うことで、いわば同じレベルでものを見られる同志を集めることが出来るという、ものすごい仕組です。
この一石が生じた波紋。
この輪がどんな広がりを見せるのか、とても興味があります。