学校の先生の子どもは、家でも勉強を上手に教えてもらえていいな!
と思うかもしれないが、先生に実情を聞いてみると、
「人の子どもは怒らずに教えられるけれど、自分の子どもはついつい怒っちゃう。」
だから、「自分の子どもは教えないようにしている。」と言われる。
また、先生の子どもが男の子と女の子と両方いたりすると、
「男の子と女の子では、(勉強のさせ方も)全く違って大変!」とも言われる。
塾でも男の子と女の子では勉強のさせ方は変えないといけない。
例えば、勉強にあまり前向きでない男の子が質問に来た場合に、
答えまでを教えてしまうと、「あぁ、そっか!」「へぇ、なるほど!」
で勉強をおしまいにするケースばかりである。
すなわち、男の子は答えを聞いてしまったら終わり。
質問に行ったという事実でミッションコンプリートなのである。
(後日同じ問題が出されても、答えられない。)
これが女の子だったらどうなるか。
(お母さまには、子どもの頃のことを思い出していただきたい!)
同じ状況だったら、おそらくそれをもう一度ノートにまとめたり、
テキストに付箋を貼ったりして、テスト前やことあるごとに
見直せるようにしていた人が多いのではないだろうか。
つまり、こういうことである。
我が子が何らかの問題を解けずにいるとき、
見るに見かねて、お母さんが「質問してきなさい!」と言ったとする。
このとき、お母さんのイメージする「質問してくる」は、
女の子の「質問する」とは同義であるかもしれないが、
男の子の「質問する」とは違っているかもしれないということである。
一方で、解き方ややり方を教えていない、初めての問題と対した場合には、
できないなりにもやろうとするのは男の子の割合が高く、
解き方を教えてくれたらその通りにやりますよ!と、
指示を待ちがちなのは女の子に多いように思う。
(やり方の説明や解き方のヒントを聞けないのも、男の子に多いが・・・。)
ところで、「男らしさ」とか「女らしさ」なども最早NGワードになりそうだが、
近頃は、男の子っぽい気質の女の子や、女の子っぽく育った男の子も多い。
だから、必ずしも男の子、女の子で区別できるわけではないのだが、
普段、たくさんの(タイプの)子どもを指導している先生をして、
「男の子と女の子では、全く違って大変!」と言わしめるわけなのだから、
これ1つとっても、お母さんが息子の行動を理解できず、
イライラするのも無理からぬことかと思う。
しかし、しつこいようだが、先生でも大変なのである。
いっそ、仕方ないと割り切った方が少しは楽かもしれない。
余談だが、男の子の質問に、以上のような理由で答えまでを教えないことがある。
すると、きっとご家庭では、こういう会話が交わされる。
母「質問してきたの?」
息子「したけど、(答えを)教えてもらえなかった。」
母「???」
このとき、お母さんは、質問したのに何も教えてもらえなかったの?
と思うかもしれないが、そういうことではない。
我が子の返答の中で省略されている部分に、母子で食い違いがあるのである。
