今年の受験はきつかった。
もちろん、サーパス開校以来10年間(正確には11年間)、
いや、塾で仕事してきた中で、楽な受験など過去に一度もなかったのだが、
その中でも相当上位のキツさだった。
何がどうしてきつかったのかについては、まだ受験が終わって日が浅いので、
全体像を掴むのに必要な、客観的な資料など、十分なデータが無くて
分析できていないが、おそらくこれはサーパスに限ったことではなく、
大変な受験を経験した方が、たくさんいらっしゃったのではないかと思う。
もちろん、その年その年の受験生とそのご家族においては、
(今年に限らず)いつでも受験は大変なものであって、
例年(過去)との比較の上で大変さを感じることはできないのだが、
毎年受験に関わっている者としては、
今年は特に大変でした、お疲れ様でしたと申し上げたい。
第一志望に届かなかった子、せめて第二志望には進学したかった子…、
そして、そのご家族の中にも、悔しい思い、言葉にならない思いを
抱えていらっしゃる方は多いと思う。
だけど、今年に関しては、今まで以上に、全員が合格できて本当に良かったと思う。
こういうことを言うと、
「志望校のランクを下げれば、そりゃ、どこかには受かるだろう?」とか、
「学校を選べば全入なんじゃないの?」と言う人もいる。
だが、その学校に憧れて、そこを目指して、努力してきた子もいるし、
結果、届かなかった子もいるのだ。
これらの言葉が、どれだけ心無いもので、腹立たしいものであるか…。
そして、いわゆる学力の高い子、成績上位者は、
苦も無く志望校に合格すると思っている人もいるが、そんなことは全くない。
むしろ、第一志望合格率は、上位グループの方が低くなる。
入試問題が、(例えば)6割取れれば合格というシステムなら戦いやすい。
しかし、入試というものは相対評価であるから、学力に天井が無い分、
難関校での争いは熾烈を極める。
1問のミス、1点の差に何人、何十人もの子が涙する。
さらに、インターネットでの受験申込みが、入試直前まで可能になったことで、
難関校を受ける予定だった人が、ランクを下げて受験をすることもある。すると、
本来、その学校に行きたかった子、そこに受かる力のあった子が押し出されてしまう。
そういう厳しい受験で、サーパス生全員が行き先を確保できたのは本当に良かった。
一番行きたかった学校に届かなかった子も、
今すぐには切り替えが難しかったとしても、
いつか、合格した学校とのご縁を感じてもらえたらと思う。
そのご縁を大切に想ってもらえたらと願う。
みんな、1月のあの頑張り、あの取り組む姿勢を忘れないで!
よく頑張った!随分とたくましくなった!かっこよかったよ!