真面目にやってるのに…

先週は「努力をしないのに、そこそこ結果を出せるタイプ」について書いたが、
今回は、「真面目に努力しているのに、なかなか結果に結びつかないタイプ」
をテーマにしていく。

ちなみに、ここでいう
「真面目に努力しているのに、なかなか結果に結びつかないタイプ」とは、
自分では「努力してる!」と言うけれども、
人から見たら全然やっていないような、「口だけ番長タイプ」のことではない。
真面目に努力を続けていて、周りからみても本当に頑張っているタイプ、
何とかしてあげたくなるタイプのことを指すと了解して欲しい。

 

さて、この真面目なタイプが、努力の割に点数に結びつかないのには、
取り組み方や、取り組む際の考え方に、何かしらの問題がある可能性が高い。
当然、人によってその問題は違うのだが、
割と多くのタイプに共通するのは、真面目な割に、
変なところで頑固だったり、素直じゃなかったりするところである。

例えば、国語において、「重要だと思ったところに線を引きながら読もう!」
と指示をした直後でも、線を引かない子は、真面目な子の中にも多い。
「どうして線を引かないの?」と聞くと、
「どこに線を引いていいかわからない」とか、
「線なんか引きながら問題を読んでいたら時間が足りなくなる!」などと言う。

 

その子たちの言わんとすることもわからなくはないのだが、
「重要なところに線を引いて!」と指示したわけではない。
あくまでも、あなたが重要だと思ったところに線を引いてくれればいい。
間違ったっていいのだ。何度も間違えているうちに精度が上がってくる。

「時間が足りなくなる!」なんて主張する子は、
ハナからこちらのアドバイスを聞き入れる気がない。
自分のやり方(型)へのこだわりが強くて、
自分にはその型しかないと思い込んでいるフシさえある。

 

こういう子たちは、アドバイスを受けた時にも
『でも』『だって』『どうせ』が心の中に顔を出す。
「だってできないんだもん。」
「でもそれでできなかったらどうするの?」
「どうせ僕バカだもん」

 

自分の今までの経験に基づいたやり方で結果を出せるのなら、
それを信じてやり続けていいと思う。
しかし、やっている割に結果が出ないのなら、
自分のやり方でやっているから結果が出ないのかもしれない。

 

と、結果が出なくて、ただでさえ苦しんでいるのに、
さらに素直じゃないとダメ出しをされて、不快だったかもしれない
でも、真面目にやっている子こそ、どうにかしてあげたいって思ってる。
今までのやり方を変えるのは怖いって思う子もいるだろう。
それでも自分を変えてみることを怖がらずにやってみた方が良い。
大丈夫!僕らはちゃんと見てるから!