10期生の体験記には載せていませんが、
10期生Dさんの寄せてくださった体験記(一部抜粋)をご紹介いたします。
Dさんは、大手塾から転塾して来られた方です。
『最初に大手塾を選んだ理由は
カリキュラムやテキストはきっと洗練されたものに違いない…
一度の授業で理解できないところは家庭で一緒に復習しよう…。
という、当時は真剣に悩んで選んだ道でした。
しかし、勉強の難易度や宿題の量はとてつもなく、
成果の出ない苦しい毎日を送ることになりました。
今思うのは新4年生から、受験勉強の第一歩目からサーパスに通えていたら…
ということです。土台がより良いものになったことは間違いないと思います。
はじめての受験が終わった今なら色々なことが分かります。
本人の自覚、目覚めが大切でした。本人が目覚めていないところ、
宿題や暗記を一緒にやったところで記憶に刻まれることはないのですね…
そもそも一緒に勉強をすることで目覚めを邪魔していました。』
サーパスに4年生から通ってくれていたら、全てがうまくいく!
などとは言えません。サーパスに最初から通ってくれていたとしても、
受験までの間には、山あり谷あり、ときに崖あり、底の見えない沼地あり…と、
たくさんの障壁があることと思います。
ただ、割と自信を持ってお伝えできるものもあります。
上の子(兄姉)が他塾に通って中学受験したという御家庭からお話をうかがうと、
親子で壮絶なバトルをした話、人格否定一歩手前の暴言を吐いてしまった話、
あるいは、子どもが荒れに荒れてしまった話、家出した話…と、
小説のようなエピソードを聞くことも多いのですが、そういった御家庭からも、
サーパスに通う下の子は、受験直前期でさえ、塾に楽しそうに通っているとか、
不安や緊張はあるのだろうけれど、精神的に荒んではいないとか、
そういうことが、上の子の様子と全然違っていて不思議であると言われます。
もちろん、どの塾に通わせていようが、
子どもの勉強に向かう姿勢や、テストの点数、順位や偏差値を理由に、
子どもに「圧」をかけてしまう方はいらっしゃると思いますが、
先のエピソードを話してくださった御家庭の中には、
親が子どもに対して、特に「圧」をかけていないケースもあるようです。
憶測でものを言うのは危険ですから、深堀りはしませんが、
親が「圧」をかけていないのに、子どもが家で荒れてしまう原因を考えたら、
原因の一端がどこにあるかはわかる気がします。
くどいですが、サーパスなら、万事順調な受験勉強になるわけではありません。
うまく学力が伸びないことも、思ったように点数が取れないこともあるでしょう。
勉強習慣がつかないことも、なかなか本気になれないこともあるでしょう。
そして、ストレスやプレッシャーがかかってくれば、
性格上の良くない面や、弱さ、コンプレックスが見えてくることもあるでしょう。
これは、子どもだけに限ったことでなくて親も含めた話です。
しかし、そういった面を見たくないから中学受験から撤退するのではなくて、
それを乗り越えたり、それとの付き合い方を学んだりすることにも、
意味や価値があると私は思っています。
受験勉強は、親子共々疲弊するのが当たり前!ではなくて、
考え方や捉え方次第で、あるいはフォローの仕方次第で、
もっとポジティブなものにできる!そう思っています。