フェイク学力

8月中旬に「今やる」というブログで、「小5の壁」について書いた。
そのブログ内で昨年の広告も紹介したが、その広告は、
「いつか良くなると、根拠のないことを願って量をやらせるより、
打つべき手がある」
という文章で閉じている。

また、つい先ほど、あがった記事
『中学受験「フェイク学力」にご用心』
https://bunshun.jp/articles/-/39856
この記事の3、4ページ目などは、まさに!という感じである。

 

批判覚悟で申し上げるが、教育熱心なご家庭の中に、
子どもを点取り虫にしてしまうご家庭がある。
社会や理科では、一問一答系の宿題や問題を望まれるし、
算数でも数字をかえただけの、類似問題がたくさんあるとありがたがられる。
(何度も回数をこなすことで、暗記できるという側面は確かにあるし、
親がフォローしやすいという利点があるのはわかる。)

それに比べて、音読とか意味調べとか、図鑑や資料集を眺めるような課題は、
効果もすぐには出ないし、何をしていいかもよくわからなかったりして、
なかなか手を付ける気にならない(のだと思う)。
そうすると、ついつい手をつけやすく、効果の出やすい方の課題を
やりたくなる(やらせたくなる)。

 

だけど、目先の勉強だけになると、後々伸びなくなる。
記事で言われているところの「フェイク学力」になる。

(記事の4ページ目)
安浪 このMちゃんみたいな子はけっこう多くて……。
実は、こういう子ほど、しっかりと丁寧に教えればちゃんとできるんです。
勉強のやり方を知らないだけだから、
プロをつけて基本からやり直すとか、塾でいい先生に出会うといった
「ちがう勉強のやり方」を教えてもらうことがカギになるんです。

 

とはいえ、口で言うほど簡単ではないとも思う。
なぜなら、塾によっては、塾自体が点取り虫を育てていることもあるから。
教わる先生によるかもしれないし、所属クラスによるかもしれない。
だけど、真面目な子の成績が、間違った勉強法や間違った指導のせいで、
下がってしまうのは、さすがにかわいそうだと思う。
なんとかしてあげたいのだが…。