夏期講習が終わる

今年の夏は、夏休みが短くなって、お昼まで小学校の授業があった分、
講習の時間割作成は困難をきわめた。
こちら(塾)の話なので、本来なら内情をお話しする必要などないのだが、
「withコロナ」と言われている現状、
今後もしばらくこういった状況が続く可能性は高い。
だから、サーパスが、どんなことを考えていたかを、お知らせしたいと思う。

そもそも季節ごとの講習とは、毎日のように塾に来てもらい、
ある程度長い時間、塾に拘束して授業する(勉強させる)のが普通だと思う。
特に夏休みは、休みの期間が長期にわたるので、そこで学ぶ内容については、
質・量ともに、結構ハードなものが予定されている。

 

しかし、今年はお昼まで小学校の授業があった。
だから、午前中には授業を組めない。子どもが集まれるのは夕方からである。
また、午前中にしか小学校の授業はないとしても、毎日朝から学校に行って、
その上、塾まで毎日あったら(しかも遅い時間まで)、子どもの体力は持たない。
(小学校の)宿題をする時間も取れないだろう。
それでも、無理やり時間数を確保することだけを目指せば、
教室も、校舎全体も密になってしまう。

一方、授業を新しい単元の導入や解説だけにして、問題演習を宿題にすれば、
授業の時間(数)を短くする(減らす)ことは簡単である。
だが、これでは負担を子どもと各家庭に投げただけに過ぎない。
ただでさえ、教わる内容が、質・量ともにハードな夏なのだ。
これを各家庭に丸投げするのは、大袈裟に言えば、家庭崩壊に繋がるかもしれない。

 

そこで、(しつこいと思われたかもしれないが)各家庭と密に連絡を取り、
各小学校の授業予定や帰宅予定時間、塾に来られる時間をお聞きした。
(直前にならないと予定の発表されない小学校もあった。)
来られる時間から、でき得る範囲で最長の授業時間を確保しつつも、
4年生、5年生については、通塾回数を無理のない回数に調整した。
半期スケジュールでは、お休みとしていた日の何日かを、
各家庭にお願いして、講習にあてさせていただいた。
そして、講習が始まってからも、各家庭と連絡を取ることで、
小学校で給食の無い週については、授業時間を予定よりも長くすることができた。

こうしておこなった夏期講習も明日で終わる。
各家庭のご協力があったおかげで、某大手塾よりも、
6年生は35時間多く授業時間を確保することができた。
5年生も40時間多く授業できた。
4年生については、授業時間はほとんど変わらないが、
講習費がそこの約半分であることを考えれば、まぁ良かったのではないかと思う。

大変な夏だったと思いますが、皆さま、ご協力ありがとうございました。