答えだけではわからない例

90mの道路の端と端に木が立っていて、その間に花を植えます。
木と花、花と花の間を全て10mにすると、花は何本必要ですか?

「植木算」と呼ばれる問題である。
答えは、下図の通り8本である。

さて、この問題を解く際に、中途半端に学習した子に限って、
「植木算」では、最後に「+1」か「−1」をするんだったな!
と、そんな適当なおぼえかたをしていて、
問題をよく読まないし、考えないことが多い。

例を挙げてみたい。
90÷10=9  9+1=10 答え 10本
このような誤答は、大変惜しいが、もう少し気をつければ良いのに…と思う。

90÷10=9  9−1=8 答え 8本
このように答えた場合は、もちろん正解なのだが、
本当にわかっているのか、把握するのが難しい。
ちゃんとわかって「−1」をしている子と、
「+1」でダメだったから「−1」にしてみただけの子がいるのだ。

さらにひどい例(実際にある例)を挙げると、
10m−1=9  90÷9=10  10−2=8  答え 8本
サーパスは普段から式を書かせる塾なので、このような答案では丸をしないが、
答えだけしかみないところや、答えだけ書かせるテストでは、
この子が「植木算」を理解していないことを見抜けない。

 

サーパスは、口うるさく「式を書きなさい」「図を描きなさい」と言うが、
それらを書いてもらうことによって、子どもの本当の理解度や、
どのように思考したかを把握することができる。
自分の頭の中をさらけだすつもりで、図と式を書いた方がいい。
その方が、はやく成長できる。