宿題の量②

塾によって、ポリシーやコンセプトは違っていていいと思うので、
他塾の宿題の(分量の)是非について論じるつもりはない。
ただ、翻ってサーパスはなぜ宿題を多くしないのか。
今までも幾度となく、宿題が少ないというご意見を頂戴しているのに…である。

一般論として、顧客に量が少ないと言われたら、
多くすることを検討するのが普通かと思う。
宿題の量だけ増やすのは、大した手間ではないし、
場合によっては、市販のテキストを紹介するという手もないわけではない。
しかし、少ないと言われたら多くするような宿題に、本当に価値はあるのか。
必要なら、言われる前から多くしていたはずだ。

 

ところで、中学受験は親の受験と言われることも多い。
少なくともお金を出しているのは親御さんだ。
だから、親御さんの不安を解消し、親御さんを満足させられれば、
利益を上げられるというのは、おそらく正しい。

しかし、ここが最大のポイントなのだが、
サーパスがどこを向いて(仕事をして)いるか?と聞かれたら、
親御さんよりは、通っている子どものことを第一に考えていると答える。
親御さんに「宿題をもっと出して欲しい」と言われた時に、普通なら、
「はい、わかりました。」と言って、量を増やせばいいところで、
めったなことでは、そうしない。

 

勉強が好きで好きでたまらなくて、宿題だけでは物足りなくて、
もっと、やるものが欲しい!と思っているような子に対しては、
それこそ、大手塾顔負けの課題を出すこともある。
実は、サーパスが準備している課題を全てやり切れた子は、いまだかつていない。
宿題の用意が無いのではなくて、その子その子の状況に合わせて、
分量を(質も)変えているのである。

これは「家で子どもがダラダラしている(のを見ると腹立たしい)から、
もっと宿題を出してください!」
と言われて宿題を増やすのとはわけが違う。

親御さんのために宿題を出しているわけではなくて、
その子のために、今、必要な量を出していることが伝われば幸いである。