例えば国語の直し

模試でも塾内テストでも、あるいは毎週のチェックテストでも、
テストの受けっぱなしは良くない。
間違えた問題があったなら、基本的には、直しをした方がいい。
「基本的には」と書いた理由は、自分の実力とレベルの違い過ぎる難問や、
自分の志望校では出ないような問題については、直さなくてもいい場合があるから。

いつ直すか?については、適切なタイミングがある。
それは、テストを受けたその日と、テストを返却された日である。
あまり間を開けると、効果が薄い。

 

で、いよいよ本題。
直しって、何をしたらいいのか。
特に国語については、直しのなんたるかを知らない人は多い。

よくいるのは、問題をもう1回解き直すことを直しだと考えている人。
答えが合えば、直しをした気分になる。
でも、それだけで実力が上がったわけがない。答えが合っただけの話である。
解き直しという行為だけだと、間違えていた問題を正解することもある一方、
正解していた問題を間違えることもある。
これでは、ただもう一度テストを受けただけであって、直しがまた必要になる。

直しをするというのは、問題をただ解き直すことではないのだ。

 

1、文章を何度も音読し、語句の意味調べをし、内容を理解した上で、
設問の音読をし、意味調べをし、問いの意味までちゃんと理解する。
2、そして、テストの時に、どこを読み違えていたか、
選択肢の問題であっても、記述の問題であっても、
どこをどのように間違えたのか、どうして間違えたのかを分析する。
3、次からできるようにするためには、何に気を配ればいいか、
普段からどのように取り組めばいいか、
そういったことまで考えて、ようやく「直しをした」と言ってもいいと思う。

当然、記述を書いたら、先生に見てもらわないといけない。
どうしてそうなるのかがわからなければ、質問に行った方がいいし、
自分で分析できないなら、それ(どうしたらいいか)を相談してもいいと思う。
だけど、せめて(上に書いた)1番目のことくらいは自分でやらないと、
「直し」の「な」の字もやったことにならない。
問題をもう1回解くのは、その後の話である。