いい頑張ってとわるい頑張って

先日、一人の生徒が

「お父さんとお母さんに、頑張ってって言わないでって頼んでみようかな。」

と言っていました。

大人にとっては『頑張って』は本当に都合のいい言葉です。

とりあえず大体は『頑張って』で事足ります。

しかし、『頑張って』と言われた後の子どもの表情は、

子どもによっても、その時の状況によっても違います。

さっきまで明るかった表情が、なにげない『頑張って』の一言で

一気に曇ったのを何度も見てきました。

先に断っておくと、私は一時期流行った

「そんなに頑張らなくてもいいよ」という風潮を推奨する気は全くありません。

頑張るべき時には頑張らないといけないと思っています。

ですから受験生にはもちろん『頑張って』欲しいのですが、

その『頑張って』の一言で却ってヤル気を削いでしまうことや、

力を発揮させられなくなってしまうことがあることは確かです。

『頑張って』という言葉に

「うん!頑張ってくる!」と笑顔で返せるようなら、

きっと結果もついてくると思います。

でも、暗い顔で肩を落として歩いて行くようなら、

きっとその『頑張って』は良かれと思ってかけた言葉であっても逆効果です。

『頑張って』も難しいです。