緊急事態宣言が解除された。
そのタイミングで、テレワークをしている社員に、上司から連絡があって、
「6月以降も、出社ありきではなくて、テレワークを推奨していこう。」
「そうすれば、自宅に居ながら、自分の好きな時間に仕事できるでしょう?」
なんてことを言われたとする。
もちろん、上司からすれば、良かれと思っていった言葉。
テレワークに否定的な会社や、批判的な上司も多いと聞く中、
とても柔軟で素晴らしい対応だと思う。
しかし、その社員の置かれている状況によっては、ことはそんなに簡単ではない。
独り身ならいい。子どもが大きくなった家庭も、おそらく問題ない。
だが、小学生や未就学児がいる家庭では、自分の好きな時間なんて、
ひょっとすると、どこにも無い。
仕事をしながらも、家事をしなくてはならない。
自分一人ならどうにでもなるが、家族の分まで3食準備しなくてはいけない。
掃除、洗濯、買い物だけではなくて、
学校から送られてきた大量の課題の丸付けや進捗状況管理…。
仕事のはかどる時間なんて、子どもの寝静まった夜しかないのかもしれない。
「テレワークが認められる会社なんて、いい会社だね!」と言われても、
返答に困ってしまうかもしれない。
こんな状態だったら、ストレスを感じていて不思議ではない。
いつもよりもイライラしていたり、子どもにあたってしまったり、
そのイライラしている自分が嫌になったり…ということは、十分にありえると思う。
その中で、子どもの勉強を、落ち着いた気持ちで見守れるかといったら、
難しいのではないかと思う。
できていないことばかりが目についたり、
時間の使い方にまたイライラしてしまったり、
いつも以上に子どもと一緒にいられた分、余計にそう感じたのではないかと思う。
だが、同時に、外に遊びにも行けず、学校にも行けず、
親の目の届く範囲に居させ続けられた子どもにとっても、
この自粛期間は、常に親の管理・監視下にあるように感じて、
大いにストレスだったかもしれない。
だから、一旦深呼吸!
焦ったり不安に思ったりしながら勉強するのも、
学校再開!と同時に、全てを日常に戻そうと欲張るのも、きっと逆効果!
お母さんもそろそろ、人の作った料理を食べたくなる頃かもしれませんし、
勉強のことを考えるのは、ちょっとゆっくりしてからでいいですよ!