中学受験はやり直しのきかない受験。大学受験や資格試験とは違う。
大学は希望の学校に入れなかったら浪人すればいいし、
資格試験は受からなければまた次回受ければいいが、
中学受験はそうはいかない。
ちょっと僕は勉強不足だから、もう一回6年生をやって来年受けます!
なんてことはできない。
2月のたった一週間、しかも学校によってはたった一回しかないテストで
その学校に通う生徒が決まってしまう。
ある意味では残酷なテストだ。
模試で合格率80%を常に出していたとしても、
過去問でいつも受かっていたとしても、
試験当日インフルエンザにかかって受けられないとか、
極度の緊張で頭の中が真っ白になるとか、
想像もしていなかった事態で不合格になることはある。
逆に、前日たまたまやった問題が出るとか、得意な分野の問題ばかり出たとか、
神が降りてきたかのように解けてしまって合格を手にすることもある。
不思議な話だ。
しかしこれは毎年起こる現実の話で、
そうだからこそ受験に絶対は無いと言われるのである。
だから僕は「受験も(学校との)縁だよ!」と最後には言うことにしている。
結果がダメだった時の保険だなんて思わないで欲しい。
宝くじで当たるような運とは言っていない。
本当に最後の最後に人生を左右する運というか、もっと運命的な縁というか、
そういうものは、頑張らないよりは頑張った方が近づいてくるように思う。
合格したい!という気持ちが強い人の方が、
もっと言うと「合格したい」という憧れを持った人よりも
「合格するんだ」と決心した人の方が、
あと何点というところで競り勝つのも事実。
学校に呼ばれていると言ったらおかしいかもしれないが、
(頑張りの度合いによって)相応しい学校が用意されているように感じることがある。
昨日卒業生が二期生を激励してくれた。(ありがとう!!!)
その時「今、自分は受からないんじゃないかと思っていても、
受かるんじゃないかと思っていても、それではきっと合格しないと思う。
最後の最後1月31日まで努力し続けた時に、
その日にやっと自信が生まれるんじゃないかと思う。」と、
こんなことを言ってくれた卒業生がいた。
きっとそれだけやれば、運や縁さえも味方にできるんじゃなかろうか。