「勉強してる?」と、(あんまり勉強してなさそうな)受験生に聞く。
「やってるよ!」と、ムっとしながら答える子に、
「やってるよ!って答える子は、たいしてやってないんだよね。」
と、意地悪なことを言う。
「じゃぁやってない!」なんて、言っちゃう子には、
「受験生なのに勉強やってないの!?」
と、とどめを刺す。すると
「どっちで答えてもダメなんじゃん!」
と、ふくれられる。
理由をきちんと説明しないと、本当にただの意地悪になってしまうね。
じゃぁ、テストに向けて勉強をしているときのことを想像して欲しい。例えば、
「『地方自治』について、何を聞かれても大丈夫なように勉強してきて!」
って言われた場合。こんな場合がイメージしやすいかな。
「やってるよ!」って答える子の勉強って、
プリント見てるだけ。テキスト読んでるだけ。チェックテスト1回解いただけ。
こういう勉強と似たり寄ったりじゃない?
お母さんや先生に、「テスト大丈夫?」って聞かれたら、
「大丈夫」とか、「多分」って答えてるような勉強じゃない?
これだと、まぐれでもない限り満点は取れない。
8割取れたらいい方で、半分取れないこともあるんじゃないかな?
この努力じゃ、そりゃそうだろうと大人は思うけど、自分では
「勉強したのに…」って思ってたり、あろうことか逆ギレしてたり…。
そんなことない?
一方、満点を取り続けるような子、失敗しても8割くらいで止められる子は、
きっとこんな勉強してない。
おぼえきれていないところはないか?とか、ここの漢字間違えそうだなとか、
(テキストには載ってないけど)授業で話してたことも出るのかな?
というふうに、ギリギリまで抜けがないかのチェックをするから、
よっぽどのことがない限り「大丈夫」とは言わない。
そして、こういうタイプの子は、このくらいの勉強はもう当たり前になっているから、
「勉強してる?」と、わざわざ聞いてくるってことは、
「どこをテストに出しても大丈夫なくらいの勉強してる?」という意味で解釈して、
「やってるけど、まだ足りない。」と、こんな返事をすることが多い。
少なくとも、ムッとして返事をすることはないのだよ(笑)。