2年前のブログに書かせてもらった昔の教え子の娘さん。
今年5年生になったそうです。
「そっかぁ、○○○ちゃん、もう5年生かぁ…」
計算したら当たり前なのですが、改めて聞くと時の流れのはやさに驚くばかり。
さて、あの当時勧めた塾に通って2年が経ち、
近況報告と今のお悩み相談連絡が来ました。
聞く限り概ね順調なのですが、細かいところでは、どうやら
「社会と理科はとっても好きで得意なのだけれど、
算数と国語がこのままではヤバそう」とのことです。
つい最近の首都圏模試の結果は、確かに社会と理科は
サーパスのメンバーが真っ青になるかも!?(笑)くらい出来ていました。
そして算数と国語は、言うほどヤバくはないのですが、
確かに社会や理科と比べるとちょっと物足りない感じでした。
それで主に算数と国語の勉強法と、進路についての相談だったわけですが、
その進路相談が僕にとってはなかなか興味深いものでした。
つい最近の塾の面談で「伸びていけば豊島岡行けますね。」と言われたそうで、
彼女は「実際のところどうなの?」と僕に聞いてきたのです。
僕がみる限り、○○○ちゃんの成績は優秀でしたが、
まだ豊島岡の可能性があると言えるほどではありませんでした。
そしてもし仮に偏差値が70以上あったとしても、
今の時期の首都圏模試の結果で豊島岡の合格の可能性がはかれるとも思えません。
でもその塾の面談もウソはついていないのです。
「伸びていけば行ける」=伸びなければ行けないだけの話ですから。
ここがいつも悩むところです。
(生意気な言い方ですが)プロとして自分にできる限りの『正確な分析を伝える』べきか、
『希望を与える』べきか。
希望に満ち溢れていれば、不可能を可能にするような
パワーが生まれることもあると思います。
少なくとも、否定的なことを一切言わなければ、
気分よく塾に通ってもらうことができるでしょう。
でもこれがなかなかどうして難しいんですね。
「サーパスの先生は正直すぎる。」
と、保護者の方から営業面の未熟さを指摘していただいたこともあります。
「もっと可能性があるように言っておけばいいのに…」と。
実際この教え子にも、「首都圏云々よりこんな問題考えられそう?」と、
豊島岡クラスで出題されそうな(考える)問題を紹介して、
「あぁそういうのはできないと思うなぁ…」と言わせてしまい、
全く希望を与えていないという…(苦笑)。
もし「伸びていけば豊島岡行けますね。」
と自分の方から(豊島岡という)具体的な名前を出したのであれば、
少なからず名前を出した責任があると思います。
もちろん受験に絶対はないので、必ず合格させられるわけではありません。
ですから、「その責任ってなんですか?」と聞かれると
自分が取れる責任ではないのですが、
でも「伸びていけば…と思ったんですけど、思ったほど伸びませんでしたね。」
というような態度は取れないと思います。
元教え子で、気心知れていて、「実際のところどうなの?」と聞かれたので
ストレートに答え過ぎたところもあったかもしれませんが、
こういう問題解けるようになるには…
というアドバイスが役に立ってくれたらと願うばかりです。