先日の面談で、「錦織選手のこと、どう書くのか楽しみです。」
とブログの題材をいただきました。
すみません。最近サボってましたね…(^^;
僕の知っている男子選手はレンドル、マッケンロー、マイケルチャン…
とちょっと昔の選手が多く、今活躍している選手で知っているのは
ナダルとフェデラーくらいなので、あまり最近のテニスは詳しくないのですが
頑張って書きます(笑)。
ちなみにどうでもいい話ですが、中高生の頃に、
顔だけはマイケルチャンに似ていると言われてました。
全くもってどうでもいいですね、またまたすみません。
さてさて、錦織選手の今年の活躍の理由には、
マイケルチャンがコーチになったことが本当に大きな割合を占めているようです。
昨年一昨年と錦織選手は世界ランクで最高11位までになったものの
トップ10入りはできず、そういう状況下で
世界ランク2位の経験を持ったチャンの門をたたいたのが始まりです。
メディアでもチャンコーチがよく取り上げられています。
実際はそれまでのダンテコーチによって錦織選手が成長してきたことも事実なので、
今年の活躍の理由がチャンコーチによるものだけではないのですが、
松岡修造さん曰く「ダンテは楽観的なタイプ」で、
そこにチャンの厳しさがミックスされたことで、
今年の活躍に繋がっているのだそうです。
そのチャンコーチの厳しさについてです。
コーチ就任を打診して間もなくの練習で、
時期としてはおそらくオフシーズンだったのだろうと思いますが、
その時からすでに話しかけることすらできないような
緊張感のあるものだったそうです。
コートに枯葉が落ちただけでも拾い集めてから練習を再開するというのですから、
どれだけ神経質にストイックにやっていたのだろうかと驚きます。
練習内容を聞いても僕のような素人には詳しいことはわかりませんが、
ずっと錦織選手のことを見ているお父さんが
「ここから先には、これほどまでしなければ行けないのか…」
と言ったほどですから、その言葉からでも厳しさが十分うかがい知れます。
ここで思うのは「厳しさを理解するのにも優秀さが必要である」ということです。
ここで言う「優秀さ」とは、ただテニスがうまいとか、そういうことではなくて、
厳しくされることの価値や、厳しくしてくれた人の想いがわかるという意味での優秀さです。
しかしこの「優秀さ」は、テニスが上達することよりも、
ひょっとすると、そうなることが難しい「優秀さ」なのかもしれません。
錦織選手が天才で、もともと世界ランクでトップ10入りできるほどの選手だから、
厳しい練習でも音をあげないのか?と言ったら違うような気がします。
もちろん人並みではない才能を錦織選手が持っていることは間違いないのですが、
しかしおそらくもっと才能のある人の中にも
上記の「優秀さ」を持っていなかったために世に認められなかった人が
たくさんいるのではないかと思います。
錦織選手がまだ小さい頃、修造チャレンジというのに参加していたのを
見たことがあります。
松岡修造さんに叱られて涙している錦織君でしたが、
あの頃からすでにこの「優秀さ」を持ち合わせていたのでしょう。
当時、松岡修造さんが小さな子どもをいじめているようにとらえる人もいたようです。
誰もが錦織選手のようになれるわけではないですから、
そういう意見が出るのはわかります。
しかし、あの当時から想いを持って錦織選手と接してきた松岡修造さんが、
今回の錦織選手の活躍を心から喜んで、泣きながら讃える姿には、
何だかジーンときてしまいます。