観光庁

平成20年10月1日に国土交通省の外局として観光庁が発足しました。

日本を「観光立国」として強化するための政策です。

(観光立国ナビゲーターは、発足以来、嵐です!)

これは日本人が国内あるいは外国を旅するためのものではなく、諸外国の人々に(日本に)来てもらうためのものです。

少し古い資料ですが、2006年の観光白書によれば、日本人が海外で使ったお金から日本に来た外国人が使ったお金を引き算すると、約180億ドルの赤字だったようです。

貿易で黒字を出しても、180億ドルは海外に流れ出ていたと言えるわけです。

それでもかつては貿易の黒字が大きかったので良かったのでしょう。

しかし今はもう、そんなことを言っていられない状況になりました。

日本が観光の面で遅れている理由としては、島国なので、地続きの諸外国と比べたら来にくいこともあるかもしれません。

また、世界遺産の数も決して多くはないので、「行きたい!」と思わせる理由が少ないのかもしれません。

他にも、最近はだいぶ増えてきましたが、日本語以外の標識、案内が少なかったり、他言語を話せる人が少なかったり…という理由も挙げられるでしょう。

もっと根本的なところで、日本人が外国人を迎えることに一歩引き気味であるような性格であることも言えるのかもしれません。

とにかく、たくさんの外国人旅行客が日本を訪れることの効果は、今の日本において確実に大きいであろうということで、国をあげて観光に取り組もう!ということにようやくなりました。

外国人観光客が日本でお金を使ってくれることも大事ですが、観光客が訪れるであろう観光地での雇用が増えることも重要です。

また、世界各国見渡しても、こんなに治安のいいところ、電車やバスが時間通りに来るところ…

なかなかないと思います。

食べ物もおいしいですし、「日本大好き!」な人が増えてくれたら嬉しいですよね。

そして昨年、初めて外国人旅行客が1000万人を超えました。(1036万人)

ちなみに1位はフランスで8000万人近い旅行者がいます。

お隣中国にも6000万人近い旅行者がいます。

まだまだ少ないのには、空港の問題もあるのかもしれません

(今回は割愛します。興味がある人がいたらまた今度。)

が、LCCの参入によって状況は変わってきていますから、これからどうなっていくのか、興味深いところです。

冒頭の画像の補足です。

右下にThanksとあります。

これは、東日本大震災以降、日本に様々な支援をしてくれたり、足を運んでくださったりした、世界の皆様への感謝の意味だそうです。

(観光庁は、震災後東北への旅行を喚起していました。)