この夏、一人のサーパス生(の女の子)が、家族と外食をしていたら、
隣の席に大学生っぽいグループがいて、サーパスの話で盛り上がっていたそうな。
その子からその話を聞いて、僕らも「一体誰だったんだろうね?」
なんて話をしていたが、数日後にあっけなく誰のことかわかった。
地方の大学に通っている子が久しぶりに東戸塚に帰ってきたとのことで、
律儀にサーパスに顔を出してくれたのだが、まさにその子だった。
せっかく帰ってきたからと、同期数名で集まって食事をしていたらしい。
こういうところは、個人塾の面白いところだと思う。
中学や高校が一緒なら、卒業後も友人関係が続くことはあるかもしれない。
だが、小学生のときに通っていた塾が同じというだけで、
卒塾後もなお交流が続いているのを聞くと、不思議なご縁だなぁと思う。
(大学のある)地方から帰ってくるタイミングで、
同期で集まってご飯を食べたり、カラオケに行ったり、野球観戦に行ったり…
あるいは逆に、こちら(東戸塚)からその地方に遊びに行って、
現地を案内してもらったり、家に泊めてもらったりするんだとか…。
卒業生が、僕らに対して「ご飯(飲み)に連れてって!」と言ってきたりもする。
大きな塾だと、こんなことはなかなかないと思う。
まぁ、そもそもの話で言えば、先生と飲みに行く必要など全くないのだけれど、
成人のお祝い、卒業祝い、就職祝い、何の記念でもないただの飲み会(笑)…
こういうところも、個人塾ならではという気がする。
少々極端な例かもしれないが、
学校が面白くないとか、学校には話せる友達がいないという子が、
塾で気の合う友達と出会えることもある。
(学校の)先生嫌いな子が、塾では心開いてくれたりする。
あるいは、成長期、反抗期を迎えて、親との関係がギクシャクしているときや、
(卒塾後でも)勉強や進路、あるいは漠然とした悩みを抱えているときに、
フラッと塾に立ち寄って、話をしていく子もいる。
もちろん、卒塾後にはサーパスを必要としなくなっても全く構わないのだが、
人生、どこかでうまくいかない時期があるかもしれなくて、
そのときに、サーパスがなんとなく居心地の良い場所に感じられたり、
安心できる場所に思えたりするなら、寄っていきなよ!と思っている。
遊びたい盛りの小学生のときに勉強させられた塾のことなんて、
思い出したくもない!という子だって世の中にはたくさんいると思うけれど、
こうやって卒塾後も顔を出してくれたり、ご飯を食べながら話題にしてもらったり…
私たちはなかなかの幸せ者である。