前回、前々回のブログに関連した話になりますが、
サーパスでは、授業を「能動的」「積極的」に聞けるように、
そして「できるようになって」から帰れるように!
を理想としていますが、一方で、お通いの方からは、
「ウチの子、全然わかって帰ってきてないんですけど…」
「授業を聞いていないんでしょうか?」
と言われることもあります。そうすると、
「なんだ!ホームページで言っていることと実際は違うじゃないか!」
「誇大広告なんじゃないか!」と思われるかもしれません。
しかし、これは決してウソをついているわけではなくて、
前回のブログの最後に書きました通り、それができるようになるには、
時間がかかる(一朝一夕ではできない)ということなのです。
授業を聞くことの何が難しいんだ?初歩の初歩だろう!
「わかって帰る」のも、当たり前だろう!と大人は思うかもしれません。
しかし、本当は、大人にとっても、それらは難しいことです。
できているつもりなだけかもしれません。
少し意地の悪い話をしますが、
他人の話を全然聞かない大人っていますよね。
テレビに出てくるコメンテーターなんかでも、よく目にします。
専門家の意見に耳を貸さずに、自分の主張を通そうとする人。
僕はそういうのを見ると、博多華丸大吉の漫才を思い出します。
『50過ぎてのクセは そういう人なのよ
クセじゃない なおらんのよ
50代やから聞く耳もたん』
歳のせいにはしたくないので、別の表現に変えますが、
クセは、長く続ければ続けるほど、その人のひととなりとなっていくので、
直そうと思っても、直しにくくなるのは事実であると思います。
ですから、サーパスの考える良くないクセの身に着いてしまった子、
例えば、授業でわからないことがあったのに、そのまま帰るとか、
どうせ聞いたってできないと諦めて、聞くことさえしないとか、
家でお母さんかお父さんに教えてもらえばいいやと、考えようともしないとか、
こういう姿勢がもはや普通の状態になってしまった子が、
「できるようになりたい」と思いながら「積極的に」授業を聞けるようになるには、
長い長い時間がかかるのです。
1年以上、2年3年とかかる子もいるのです。