10月に緊急事態宣言が解除されて、少しずつ、あるいは急激に、
会社まで出勤する日が増えた方もいらっしゃることと思う。
それまで1週間まるまるリモートワークだった方にとっては、
週1、週2の出勤だけでも、十分に疲れるのではないだろうか。
満員とまではいかなくても、行き帰りの電車に乗るだけでも疲れるし、
人と顔を合わせるのも、実はなかなか気をつかうものである。
大人でもそうなのである。
体のできあがっていない子ども、ノイズ耐性の無い子どもにとっては、
この1ヵ月は、嬉しさ半分、しんどさ半分だったのではないかと思う。
学校に行くだけでも疲れただろうし、
(協調性の求められる)集団生活を送るのも何かと大変だっただろう。
それに加えて、9月まで自粛していた学校行事が、
怒涛の勢いで組み込まれている。例えば、6年生においては、
1泊ないし2泊で出かける修学旅行や、運動会、社会科見学など、
それぞれ1つ1つが、各シーズンのメインをはれる一大行事なのに、
今、この時期にまとめて一気に消化されているのだ。
もちろん、そういった行事がおこなわれぬまま卒業になってしまうより、
ずっといいと思うし、小学校もよくしてくれているのだと思う。
ただ、相当ハードなことは間違いない。
一般的な小学生として過ごすだけでも、これだけハードな中、
中学受験をしようとすれば、もう、これは、ウルトラスーパーハードでしょ!
(ヘアスプレーみたい!古い!?)
だから、勉強がうまくまわらないとしても、ある種、当然というか、
ちょっとボーっとしてしまう時間が増えたとしても、理解できるというか…。
入試までの残り日数を考えれば、
大人は色々と不安に思うこともあるだろうけれど、
その不安から子どもをもっと勉強するように追い立てるのは、
今年は特に危険かもしれない。
勉強はもちろんしなければいけない。
だが、「心技体」で言うところの、「体」がちゃんと整っていなければ、
無理に勉強をやらせたって、効果は上がらないし、おそらく逆効果になる。
受験生の保護者の皆さま、どうか焦らず!