伝えたいことはそんなに変わらない

サーパスは中学受験塾なので、中学受験を終えれば卒業(卒塾)する。
当然、6年生に関して言えば、毎年毎年生徒が入れ替わるわけだから、
その学力のみならず、学年全体の持つカラー、雰囲気も毎年変わる。

生徒が違うのだから、毎年のカリキュラムが同じだったとしても、
例題で提示する問題をかえたり、説明に使う言葉や、その回数をかえたりして、
私たちも二回として同じ授業はおこなわない。かける言葉も使い分ける。
塾は、毎年同じことを繰り返しているように思う方もいるかもしれないが、
一回の授業も、一期一会のものなのである。

 

だが、それだけ違うと言っていながら、毎年似ていることもある。
例えば、この時期の受験生の精神状態もそうであるし、
それを間近で見守るお父さんお母さんの心理状態もそうである。

過去問の点数や、模試の結果に一喜一憂し(一喜も無いかもしれないが)、
良くないとわかっていながら、いらぬ声かけをして自己嫌悪し、
もう(親の)身が持たないと、受験を止めようかという考えがよぎる。
せめて誰かに話を聞いてもらいたい(愚痴りたい)と思っても、
他塾のママ友では話が合わなかったり、家族すら話を聞いてくれなかったり…
結果、一人悶々とする。
と、このような負のスパイラルに陥ることのないように、
余計なお世話ながら、毎年、その時期に読んでいただきたいブログをあげている。

しかし、先ほど述べたように、
この時期に気をつけて欲しいことは、毎年似ている。
だから、例えば、今月であれば、過去(2021以前)の11月のブログを
さかのぼって読んでいただくと、参考になるものもあるかもしれない。
12月のものまで目を通していただくと、1ヶ月後にどんな状態になるか、
少し想像できて、心の準備ができるかもしれない。

 

蛇足になるが、塾を卒業した後もブログを読んでくださっている方がいる。
ありがたいことではあるのだが、先日塾に顔を出してくれた卒業生から、
「なんか、この内容、前に似たようなことが書いてあったなってのもある。」
と、ダメ出しをされた。
世の売れてる作家さんやミュージシャンですら、
なんかまた似たようなストーリーだねとか、似たような曲ばっかりだね
と言われることもあるのだから、その辺は勘弁して欲しい…。