今年も神奈川学園の学校説明会を開いていただきました。

一般的な傾向として、と最初にお断りを入れた上でお話ししますが、
男子校の説明会よりも、女子校の説明会の方がお話が上手な傾向があります。
なんとなくですが、普段から女子を相手にしている学校の方が、
説明会に来られる「お母様」向けのトークに慣れているからではないか、
また、そこでのサービス精神が旺盛なのではないか、と推測しておりますが、
一方で、それに対して斜に構えた解釈をすると、そのサービス精神ゆえに、
女子校の方がちょっと話をうまく盛り込み過ぎかなと思ったりもします。
また、今はオンラインでの説明会が多いのですが、
オンラインですと、ますます学校のいいところしか見えませんよね。

コロナ前であれば、各中学校の文化祭や学校説明会が目白押しとなる秋ですが、
感染者数がだいぶ低まったとはいえ、まだまだ以前のようには説明会をできません。
そんな中、本日は神奈川学園の学校説明会をサーパスで開いていただきました。
直にお話を聞ける、とてもありがたい機会となったのではないかと思います。

 

さて、その神奈川学園の説明会についてなのですが、
冒頭で女子校では、ちょっとうまく盛り込み過ぎかな…
なんてお話をしましたが、神奈川学園は本当に、
バカがつくほど正直な、盛らない説明会をされているように思います。

例えば、進路(大学合格実績)の記載で、
多くの学校は浪人生も含めた実績を載せていることと思います。
しかし、神奈川学園は、浪人生の合格はウチの力ではないから…と、
その実績をカウントしないようなところがあります。
進学校と呼ばれる(特に都内の)学校は、中一から塾を併用している子が多いので、
現役生ですら、その学校の実績と言い切れるのかあやしいと思うのですが、
それと比べると、なんという潔さ!(宣伝では損をしているのかもしれません。)

神奈川学園は、ヤル気のある子にも、サボりがちな子にも、
中一からずっと目をかけ、声をかけます。やるべきことをやらせようとします。
さらには、高校二年生以降は、18時の下校時間を過ぎても、
20時まで学校に残って勉強ができるように環境を整えています。
このように、塾・予備校を必要としない形を用意しているのに、
「予備校は22時まで自習室が使えるから、1科目だけでも予備校に登録しておくと
自習室が使えていいみたいなんですよね!」
と、これまたバカ正直に、生徒の通塾率を話してしまうわけです。

 

学校のことを偏差値だけで選んだり、出口の実績だけで選んだりすると、
神奈川学園からは、そこまで際立ったものが見えてこないかもしれません。
しかし、スマートではないかもしれないけれど、
むしろなんだか泥臭い学校の姿勢や取り組みは、信用できるものがあると思います。