驚きをもって

昨日、目にした文章で、こんなものがありました。
(以下、日経新聞 記事審査部より抜粋)

『「お酒」や「ご飯」のように、「お」や「ご」といった接頭語をつけると
表現が丁寧になったり、上品になったりします。
辞書で調べてみると、「おいしい」の「お」も接頭語だそうです。
味がよいという意味の「いしい」に、「お」がついた語で、
江戸時代には使われていたようです。』
(ちなみに「いしい」というのは、
「美し(いし)」という形容詞にいがついた言葉であるとのことです。)

だからなんだ?と言われたら、別に何でもないのですが、
僕自身は、「おいしい」の語源を初めて知って、驚きました。
そしてただ単純に、言葉って面白いなぁって思ったわけです。

まぁ、何を面白いと感じるかは、人それぞれなので、
な!面白いだろ!などと、強要するつもりはありません(笑)。
僕だって、ある人が面白いと感じるものを、
その人と同じように面白いと感じるかはわかりませんし。

ただ、なんにせよ、こういう驚きをもって得た知識や情報は、
心や頭に残りやすいというのは、事実であるように思います。
逆に、驚きも何もなく、無感動のまま受け入れたものは、
あまり記憶に残らないというか、聞き流してしまうように思います。

だとすれば、授業の受け方や勉強の仕方は、自ずと決まってくるでしょう。
全く興味の無い話を、感動しながら聞け!というのは難しいかもしれませんが、
かと言って、興味なさそうに聞いていたら、当然頭には残らないわけです。
しかも、それを結局後から勉強するのであれば、ただ二度手間なだけです。

日経新聞 記事審査部には、こんな文章も載っていました。
『「告る」「ディスる」のような
名詞+「る」という造語法は江戸時代からあったようです。
辞書編集者の神永暁さんの「さらに悩ましい国語辞典」(時事通信社)によると、
「お茶漬けを食べる」という意味で「茶漬(ちゃづ)る」という語があり、
「茶漬っていこ」のように使われたそうです。』

めちゃめちゃ面白いと思うんですけどね(笑)。