算数オリンピックの決勝が先月おこなわれ、
その結果が今月の3日に発表されました。
サーパスから決勝に進出した子は、入賞こそ果たせませんでしたが、
『ファイナル大会での得点よりも
ファイナル大会に進出したということが素晴らしいことです。
難問に立ち向かう勇気とその姿勢こそが最も大切なことだからです。』
という算数オリンピック事務局からのコメント通り、
最後までよく戦い抜いたと思います。
コロナ禍であったことで、決勝戦が自宅受検だったことは残念でした。
全国の「算数好き」「算数猛者」だけが集まる決勝会場の、
独特の雰囲気を体験させてあげたかったなぁとは思います。
まぁ、皆さんそう思っているでしょうから、
それは言わないお約束なのでしょうけれど、つくづく
「あっちのはできたのに、こっちのオリンピックはできないのか…」
と、そういう気持ちにもなります。
ところで、この決勝に進出するというのは、
それだけで、とんでもなく難しいことです。
(他を貶めるという意味ではありませんが)
世の中には、算数オリンピック対策に特化した塾というのがありますが、
そういった塾でも、決勝進出者ゼロ名ということは、ざらにあります。
まして、その中で入賞する、メダルを獲得するというのは、本当に至難の業です。
所詮、小学生の大会でしょう?と、子どものおままごとのように考えている大人には、
おそらく伝わらないと思いますが、小学生よりも知識が豊富な大人、
数学まで勉強したことのある大人が解いても、ほとんど解けないと思います。
予選からテスト時間は90分(決勝は120分)と長いのですが、
難問ばかりがズラリと並んだテストと、それだけの時間向き合うのは、
集中力、忍耐力の面でも、結構な力を要します。
これだけでも、すごいと思いませんか?
実際、予選の様子はサーパスが会場となっているので見られるわけですが、
サーパスの子たちは、最後まで集中力を切らさず戦い続けていました。
さて、最後に、今回決勝に進出した子は、
さぞかし(最初から)算数が得意な子なのだろう!と思われるかもしれませんが、
おそらく本人は、そうは思っていないと思います。
私も、正直な話、その子が入塾してきた当時には、
算数オリンピックで決勝進出できるようになると思っていませんでした。
これは、ただただ本人の頑張りによるものです。
真面目さはもちろん、素直であること、謙虚であること、
そして向上心や、内に秘めた負けん気の強さを持っていること。
そういったいくつもの理由があって、ここまで成長したのだと思います。
よく頑張りました!お見事!