計算ミスの種類には色々あるが、今日は、その中で
書いてある数字を正しく写せない「書き写しミス」について書いてみる。
この「書き写しミス」は、式を書く(または筆算する)時に、
問題文の数字を写し間違えてしまうケースと、
筆算で計算した数字を、次の計算でも使用する際や、解答欄に書き写す際に、
違う数字を書いてしまうケースと、大体2パターンある。
よく目にするのは、1の位だけ書き写しミスするパターンと、
「78」を「87」にしてしまう、10の位と1の位の引っくり返りパターンである。
こういうミスを続けて目にすると、学習障害を疑う親御さんもいるが、
それこそ成績優秀な子にも、このミスをする子は多い。
このミスをする人は、とにかく山ほどいるので、
この程度で障害を疑う必要は無いと思う。
さて、では、このミスを減らすにはどうしたらいいか?
結論は、問題に「集中して、気をつける」しかないのだが、
これではさすがにアドバイスとして役に立たないので、
具体的な対処方法を3つ挙げてみる。
① 数字を小さく書かない。
大きすぎるのも問題だが、小さい字で書いて、なおかつ汚い字の場合、
そりゃぁミスするだろうなと思う。
② 筆算する時に、ケタをそろえて真っ直ぐ書く。
筆算が段々とななめになる子は、ここを意識するだけで、ミスが減ると思う。
③ 書き写した後に(大袈裟に言えば)指差し確認する。
大人でも、出かける時に、戸締り確認や火元の確認のために、
指差し確認をする人がいると思う。
指など指さなくても確認はできるのに、わざとそうすることに意味がある。
この3つを意識するだけで、書き写しミスはだいぶ減らせるはずだ。
根本の原因が「焦り(焦らされていること」にある子は、
これらを意識してもミスはなかなか無くせないかもしれないが、
それでもこの3つを意識するだけで、多少は改善できると思う。