よく、「ウチの子は集中力が続かない。」という相談を受ける。
もちろん、塾で見ていても、「この子、全然集中できてないな」と感じる
集中力にムラがあるタイプというのは、一定数存在する。
しかし、集中力が続く時間は、中1でも平均して30~40分などと言われているので、
そもそも1時間、2時間と小学生が集中するなんてことは、不可能に近い。
参考資料として、2つの記事をご紹介!
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1501545392167/
https://president.jp/articles/-/29910
1つ目の記事では、
東大卒の人が『自分の集中力は15分しかもたないので…』と言っているし、
2つ目の記事では、
『努力できない人は「努力しない努力」をしている』と、考察している。
机に向かって、4時間5時間と座っていられる子どもがいる。
その間、本当に集中して勉強に取り組み、はかどっているなら、
これは僕にはできないことなので、もう尊敬するしかないが、
もし、机に向かっているだけになってしまっているなら、
そのやり方は、よくない可能性が高い。
集中力が仮に30分しか続かないのに、2時間3時間と机に向かっても、
おそらく効果は上がらない。
ひょっとしたら、30分だけ机に向かっている方が、
よっぽど結果もついてくるのではないか。
1つ目の記事のように、休憩時間の方が長いような勉強の仕方は、
ある程度能力の高い人にしか勧めたくないが、
30分じゃ課題が終わらない!とすれば、30分の勉強時間を複数回取ればいい。
とにかく、長い時間机に向かっているだけの勉強では、疲弊してしまう。
ボォっとするクセがついてしまう。
「進んでないじゃない!」と声をかけると、
「今、考えてるんだよ!」と返事するような、
そういう状態は、すでに危険信号である。
集中力を長く続かせる必要は、(そこまで)ないんじゃないかと思う。
長さよりはむしろ、深さと言って伝わるだろうか。
グッと入り込む集中力を大事にした方がいいと思う。