実にくだらない

毎年毎年、このくらいの時期から、
通っている塾の違いによるマウンティング、
成績、志望校によるマウンティングが、小学校で激しさを増してくる。
毎年、特定の塾の生徒からマウンティングされることが多いが、
サーパス生が加害者側にまわる可能性もないとは言い切れないから、
他人事と思わずに聞いて欲しい。

 

「俺は〇〇受けるけど、お前は?」
「俺の偏差値〇〇だけど、お前はいくつだ?」
「今、塾で何やってる?俺のとこは〇〇だけど、この問題、お前解ける?」
時には、「お前の通っている塾の先生、これ解ける?」なんてのもあって、
他塾の問題を突然渡されて、僕が解かされることまである。

さらに、入試が近づいてくると、
「入試にこれが出る!」的な表題のついたテキストやプリントを
これ見よがしに学校に持ってきては、
「お前の塾には、こういうのないだろ?」などと言われる。

 

こういうマウンティングを受けると、不安に駆られる生徒が現れる。
全くもって不愉快な話だが、ここで心を乱されては負けだ。
もちろん、そもそもで言ったら、最初にやってくる人が悪い。
だが、こういう人は、いつの時代にもどこの世界にもいる。
そういう人を、いちいち相手にしてはいけない。

そしてもし、やられたストレスを解消するために、
自分より弱い立場の人に同じことをやってしまう生徒がいたら、
やられて嫌だったことを、人にしてはいけない!

受験勉強のストレスを人にぶつけるようになって欲しくない。
通っている塾は違っていても、同じように頑張っている人を
見下すような態度を取ってはいけない。
人を蹴落とすことで、自分が上に行くような、そういう生き方は良くない。
やられっぱなしは、最初はイライラするかもしれないけれど、
こんなくだらない土俵には乗って欲しくない。