ちょうど1ヵ月くらい前に、NHKのクローズアップ現代で
『毒親って!? 親子関係どうすれば・・・』という特集が組まれていた。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4272/
『毒親』という言葉は、『毒』という漢字の見た目と、その響きが強烈過ぎて、
積極的に使いたいとは思えないが、近頃よく目にする言葉である。
『毒親』の定義は難しい。
大声で怒ってしまったり、手が出てしまったり、
子どもの意思をコントロールしてしまったりすることがある親のことを、
『毒親』とは呼ばない。その程度のことは親であれば普通である。
だが、頻度の問題があって、それが子どもの人生を支配するようになってしまうと
子どもの人生に悪影響を与えるということで、『毒親』の可能性が出てくる。
と、こういうことのようだが、どこからが『毒』になるのか、
非常にあいまいで、よくわからない。
誰にでもそうなる可能性があるのでは?と思う。
例えば、受験期などは、どの家庭にもそれに近い状態がくすぶっていると思う。
偏差値〇〇以上の学校に行って欲しい。(〇〇以下は受けさせない。)
模試やテストで、得点や偏差値、順位が良い時だけ褒める。(悪ければ怒る。)
自ら進んで勉強しない子を怒鳴る。呆れて見放す。
もう受験などしなくていい!と、一方的に受験を止めさせようとする。
これらは、結構多くの家でのあるあるだと思う。
最後に、番組内で精神科医の岡田さんが述べていた言葉を紹介したい。
「例えば今の社会、ものすごく複雑になっているし、自分たちが生きてきたころよりももっと生きていくのが大変なんじゃないかと、心配なんですよ。だから子どもには、「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」とか(中略)、いろんなことを言ってしまう。それが「期待」と言えば「期待」なんですけれども、親の不安を反映したものでもあるんだと思うんですよね。」
「何か問題が出てきた時に振り返って、そして足りない部分は補って、過剰な部分はちょっと控えて、そこで調整していくということですね。だから、そこに向き合えるかどうか。間違ってもいい、ただ、それを修正する勇気を持つということが大事だと思うんですね。」
おまけ
『教育虐待の「見えない牢獄」から生還した若き物理学者の半生』
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64577