希望を語る

テストを受けたとき、その結果には、それまでのその人の積み重ねが表れる。
テストに向けて猛勉強したからといって、いい点数が取れるとは限らない。
たった数日勉強したくらいで、すぐに結果を求めるのはよろしくない。

もちろん毎週の漢字テストのような、範囲が決まっていて、
それでいて範囲がそこまで広くないテストなら、乗り切れるかもしれない。
しかし、知識量に加えて、読解力や計算力、そして思考力までも試すようなものだと
それまでの蓄積がどうしたってものをいう。
勉強習慣というより生活習慣と言えるような、日々の過ごし方の差が出る。

たまにテスト直前に「全然勉強してこなかった」などと言って、
本当に勉強していないタイプの中にも、なぜか点数を取れてしまう人がいるが、
それだってたまたまではなくて、
実は授業をちゃんと聞いて内容を理解していたとか、
仮に初めて見る問題だったとしても、
自分の持っている知識をもとにして考える習慣がついていたとか、
まぁそういうことである。

大袈裟に言えば、人生そのものがそういうもんだと思っていた。
つまり「これまで」が「これから」を決めるものだと。

でも、これを読んでハッとさせられた。
理論物理学者・佐治晴夫さんの言葉。

「これからどのように生きるかによって、
過去の価値は、新しく塗り替えられることになります。
未来が過去を決める、「これから」が「これまで」を決めるのです。」

(できれば上のリンクを開いて、元の文のまま読んでもらいたい。)
なるほど。そりゃぁそうだ。と、胸にストンと落ちる。
好きな音楽に出会ったときのよう。

素敵な言葉。希望の言葉。
何度も繰り返す。