4年前の女子ワールドカップ。
なでしこジャパンは「日本の皆さんに少しでも勇気、感動を与えたい!」
という強い気持ちで戦っていました。
同じ年の3月11日に、東日本大震災があったからです。
その年のワールドカップでは、前回大会優勝国のドイツや、
(グループリーグでアメリカを倒した)スウェーデンを倒して決勝まで勝ちあがり、
決勝では世界ランク1位のアメリカ、
しかも日本が今まで引き分け3回、負け21回と、
一度も勝ったことのない強敵を倒しての優勝でした。
その時の試合でも、アメリカはやはり強かったです。
よく勝てたなぁと驚くほどです。
しかし、アメリカのゴールキーパーのソロ選手が
「なでしこジャパンはゲームより大きくてより良いもののためにプレーしている。
強い感情を込めて戦う相手に対抗するのは困難だ。」
「負けるなら日本が良かった。」と試合後に語っていたように、
なでしこジャパンの気持ちが本当に勝っていたのだと思います。
今回のワールドカップ決勝では、残念ながらなでしこは負けてしまいました。
決勝の得点(2対5)をみれば完敗だったと言えるかもしれませんが、
ワールドカップという大舞台で、2大会連続で決勝まで行くこと自体が物凄いことで、
大会直前の日本の調子からしても、なかなか想像できない快挙だと思います。
アメリカの1点目は、日本をよく研究して対策を練ってきたのだなと思える得点でした。
あの1点で流れを持って行かれた感がありました。
そして、あれよあれよという間に4点取られてしまったわけですが、
アメリカも本気で勝ちたかったんだなというのが、伝わってきました。
今回は気持ちでもアメリカが勝っていたのだと思います。
しかし、驚き、そして感動したのは、
4点取られた後も、なでしこのサッカーが気落ちしたプレーにならなかったことです。
早々と試合を諦めて、自暴自棄になるようなプレー、雑なプレーになることなく、
悪質なファールをすることもなく、最後の5分になっても選手は走り続けていました。
なかなかできることではないと思います。
同じようにスポーツの試合で、途中で試合を投げてしまったとか、
テストの途中で諦めてしまったとか、そういう経験のある人なら、
この難しさがわかると思います。
試合には負けてしまいましたが、見ている人に伝わるものは確実にあったと思います。
にわかファンのようで申し訳ないですが、澤さんのこともまだ見たい!ので
リオにも期待して応援を続けたいと思います。