本日、洗足学園中学校の説明会を開いていただきました。
洗足学園の説明会は3年連続となります。
毎年恒例となりつつありますが、学校の御厚意には本当に感謝しきりです。
企業でも、小規模のところは相手にしない。大手のみ対応する
というところはたくさんあると思いますが、
サーパスのような1つしかない小規模の塾も大切にしてくれるところが
洗足学園のあたたかさだと思います。
学校説明会に足を運んだ時、「何をもってその学校を判断するか」というのは、
初めての受験で慣れていない人には難しいかもしれません。
校長先生のお話も、学校によって様々です。
最近は、紋切型の理念だけを話されるような学校は減りましたが、
もしフワフワとした理想論だけを話されたとしたら
具体的な学生生活がそこからは全くイメージできないので、
広報の先生の話や、入試に関する話を中心に聞くことになると思います。
洗足学園はそこも特徴的です。
昨年も書きましたが、とにかく校長先生が生徒をよくご覧になっています。
校長先生がまだ担任でも持たれているかのようです。
校長先生のお話で生徒たちの様子が想像できるのは、
洗足学園の特徴の1つであるように思います。
さて、説明会の中であがったお話から1つ。
洗足学園は、日本の大学入試が今後変化していくことに対して、
常に先手を打っている印象を受けるのですが、
同時に海外の大学進学についても積極的です。
今の小学生が大学受験をする頃には、
海外の大学が併願校になることも想定されています。
また、グローバル化という言葉はもう使い古された感もありますが、
日本の中だけでとどまってはいられない時代がいずれ来るのは、
避けがたいように思われます。
その中で重要なのは、もちろん英語力ということになるわけですが、
校長先生のお話に聞き入ってしまうのはここからです。
英語が話せればグローバル化に対応できるかと言ったら、
それ(英語を話せること)自体は大きな問題ではない。
もしそうなら、アメリカやオーストラリア、カナダの人たちは
みんなグローバル化に対応できるはずだ。でもそんなことはない。
言葉は伝われば十分だ。
英語ができた上で、相手の文化や歴史、環境…
そういったものを理解する。受け入れる。取り入れる。
自分のことを発信する。そういったことが必要だ。
と、こういうお話をされるわけです。
英語教育に力を入れているとか、英検何級を何年生で取得するかとか、
そういうことももちろん必要です。
しかし洗足学園は、目先を追っていないように感じます。
もう少し先を見ていると言いましょうか。
または英語は手段であって目的でないということでしょうか。
こういった話をできるのは、
このレベルの学校として既に安定している証拠だなと思います。
同時に、完成された学校のようで、
まだまだ変化し成長し続ける素敵な学校です。
洗足学園の先生方、今年もどうもありがとうございました。