6期生 Aさん

息子がサーパスに転塾したのは、5年生の春でした。

それまで通っていた大手塾のカリキュラム、先生からのプレッシャーに疲れ果て、
すっかり受験勉強が嫌になっていた時期での転塾でした。

サーパスに通い始めた後、息子は反抗期も相まって、
「親の言うことは絶対に聞かない」
「やりたくない勉強は先生に注意されるまで手を付けない」
というどうしようもない2大モットーを掲げ、
日々ダラダラと、親には反抗的に過ごしておりました。

そんな息子が「受験はする!」と言い張るのです。
当然のように毎日繰り返される親子喧嘩。親子関係は最悪の状態でした。
中学受験は、親子二人三脚とよく言いますが、
私は息子の横に並ぶことさえできずに受験をすることになるだろう、
と思っておりました。

そんな親の代わりに、サーパスの先生方が
息子の周りをしっかりと固めてくださいました。
息子のこじれた性格を理解し、向き合い、勉強はもちろん親子関係に至るまで、
折に触れ声をかけ、進むべき方向を示して下さいました。
(親の言うことはきかなくても、先生の言うことは6割位はきいていたかと思います 笑)

受験が近づいた頃、目の前には受験生らしくなっている息子がいました。
いまだに受験を甘く考えているようなふしはありましたが、
毎日サーパスで長時間勉強していることが、
彼の自信に繋がったのだなとも感じておりました。

受験初日、併願校の受験に息子は、
まるで模試を受けるかのように飄々と臨み、合格を頂きました。
嬉しい反面、こんなにあっさりと?いいのかな?という思いもありました。

そんな時、先生から2月4日の、とある学校の受験を勧められました。
息子は「第二志望に受かったんだから、4日の受験はしない。」と言いましたが、
先生が受験を勧めるのなら、理由があるのだろうと出願を致しました。

そして第一志望の受験日。
息子は、寒い中駆けつけて下さった先生方に激励して頂き、
少し緊張した面持ちで試験に臨みました。

その夜、息子が私に
「お母さん、今日の受験はダメだったと思う。算数で点が取れなかった。
4日、受験する。このまま終わるのは悔しい。リベンジする。
絶対に合格を勝ち取って終わらせる。」
と言ったのです。

「あ、この子初めて自分の受験と真剣に向き合った」と思った瞬間でした。
(遅すぎますが笑)

そして「先生はこの事を見越して4日の出願を勧めたのか」と二度びっくりでした。

初めて強い気持ちで試験に臨み、手応えを感じ、受験を終えた息子は、
結果が合格でも不合格でも
何かかけがえのないものを得るだろうなと感じた最終日でした。

 

サーパスの先生方には、
息子にとって一番必要なことがぎっしり詰まった受験をさせて頂き、
そして受験を通して息子を大きく成長させて下さいました。

二年前、自分の受験を振り返り、
努力不足や甘さを後悔し、反省し、先生方に感謝をし、
そして中学へと新しいスタートを切ることができる息子を、
親は想像することすらできませんでした。

こんなに手のかかったであろう息子に最後まで寄り添い、
中学に進んだ今でも力になって頂ける事、先生方には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。