スナフキン旅行記(中国・モンゴル編) 最終話

モンゴルから中国に戻ってからは万里の長城を見学しました。

三国志から始まって、水滸伝、史記と中国史にはまった僕にとって、

この万里の長城は1度は訪れてみたかった場所です。

もう今ではテレビでやっていないので言葉だけでお伝えするのは難しいのですが、

「まんが日本昔ばなし」で登場人物が山を越えていくときに、

山の尾根から尾根へと歩くんですね。

まさにその尾根づたいに長城が建てられている感じです。

一体どうやって作ったのだろうと驚きながら、そのスケールに圧倒されました。

歴史の長さというか大きさというか、何だか巨大なものを感じて

またボォっと動けなかった覚えがあります。

しばらくしてやっと動けましたが、いざ動くとなっても

尾根に長城があるせいで歩くのも一苦労なんです。

手すりにつかまらないと上れないような坂までありました。

ちなみにこのツアーにはおじいちゃんおばあちゃんに

連れられてきた小学生がいたのですが、

さすがにおじいちゃんおばあちゃんにはきつい坂道だったようでしたので、

その子を誘って万里の長城鬼ごっこをしました。

まぁ当然おとなげなく本気で追いかけたんですけど(笑)。

初めての海外旅行では、行く前には想像もしなかった経験ができ、

そして、人生で1,2を争う感動体験もしました。

図鑑や資料集で見たことのあるものを実際に目にして、

想像を超えた衝撃で言葉を失い、まさか泣くことがあろうとは思いませんでした。

僕が旅に出るのは、この感動を求めてのことなんだろうと思います。

まぁ、なかなかこの初回の感動を超えるようなものには出会わないんですけどね。