フラフラになりながら、記念式典から宿に戻りました。
そうそう。
宿はモンゴルの遊牧民が生活するパオに似せたホテルで、大草原の中にありました。
一応シャワーもついていたと思います。
しっかりとした造りのホテルだったので、
夕方になってからそのホテルの屋根によじ登り、
地平線に沈んでいく夕日を一人眺めます。
グロッキーだったこともあり、また伝えたい想いが伝わっていない気がしたこともあり、
ほとんど何も考えずにただボォっと見ていました。
高いビルなどさえぎるものが何もないので、
太陽が沈んでいく様子を最後まで見届けられます。
本当にきれいです。
周りに灯りが全くないので、太陽が沈んでしまうと同時に
暗闇に包まれるようなイメージを持っていたのですが…、
空には無数の星☆星!!!
めちゃめちゃ明るいです!っていうか、言葉が出ません…。
日本で地方に行った時も星がきれいだとは思いましたが、
ここは空気が澄んでいる分、さらに輝いて見えます。
さらに標高が高いこともあって、星が近くて手が届きそうなくらいです。
天の川は本当に川のようです。
コップかなにかで掬(すく)ったら、一辺に大量の星を掬えそうな程の星の数で、
なぜ天の「川」という名前がついたのかが初めて理解できました。
言葉にしてしまうと陳腐(ちんぷ)になりますが、感動しました。
まさか夜空を見上げて泣くなんてことが自分にあるとは思いもしませんでしたが、
ただただ泣けました。