しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない (イチロー)

1週間のお休み期間のうちにオリンピックが閉会してしまい、

街中の空気と同様、自分のテンションもようやく少し落ち着いたものとなった。

オリンピックは最後まで本当に熱かった。

なでしこ(サッカー)、バレーボール、レスリング…

手に汗握る熱戦と選手たちの涙に、毎日感動の連続だった。

オリンピックでの試合が終わると、

(メダルを取った後は特に)テレビ等で選手(あるいはチーム)の

苦労話や秘話がドキュメンタリーとして特集されることが多い。

選手が4年間積み重ねてきた努力や、怪我との戦い、挫折などなど。

試合を見た後や、こういう特集を見た後に胸が熱くなって

「よし!自分も(自分のやるべきことを)頑張ろう!」と気合いが入ったり、

どん底から這い上がってきた選手の頑張りに勇気づけられたりしたことは

誰しもあるのではないか。

しかし気をつけなければいけないことがある。

それは、この時の感動が熱しやすく冷めやすいものになりがちなことだ。

試合を見て感動し、その日や次の日になにやら興奮していたとしても、

日々やらなくてはいけない仕事や(子どもたちにとっての)勉強は、

そこまでエキサイティングな(興奮させる)ものではない。

むしろ単調で退屈なことの方が多いかもしれない。

だが忘れてはいけないのは、

メダリストでさえも、そうした単調で一見退屈な練習を

日々積み重ねてきたということだ。

自分がやると決めたことをやり続けるということ。

実はそれが大変に難しいということはわかっている。

こう口では偉そうに語っていても、

それをやり続けられないから大成できないのである。

さぁ夏期講習の後半戦が始まった。

僕は僕のやるべきことをしっかりやるよ。