毎年恒例、3年生の夏期体験授業をおこないました。
3年生くらいであれば、塾自体が初めてという子も多いかと思います。
ですから、相当緊張した状態で来た子もいたかもしれませんし、
イヤイヤ連れてこられた子もいたかもしれません。
また、保護者の方にとっても不安や心配はあったと思います。
初めての塾で、塾嫌い・勉強嫌いになられたら困ってしまいますからね。
ついていけるかな?できなくて悲しい思いをしないかな?
ちゃんと先生の話を聞けるのかしら?最後まで集中できる??という風に。
一般的に、こういうときの親御さんの判断基準は
「できたかどうか(問題を解けたかどうか)」になりがちですが、
できたかどうか、解けたかどうかは、僕らにとっては全く重要ではありません。
もちろん、子どもも(問題を)解ければ嬉しい気持ちになるでしょうし、
達成感もあって楽しいと感じるかもしれません。
楽しければ続けたくなる可能性もきっと高いでしょう。
とにかくたくさんの生徒を入塾させたければ、
ハードルを下げて、気分良くさせるのが手っ取り早いのです。
良くできていました!と褒めちぎられると、褒められた方も悪い気はしません。
ただ、初回の授業においての評価の対象を「できたかどうか」に限るなら、
塾に来る前から「できる」子の方が有利ですね。
入塾の基準を高くして、ごくごく少人数しか受け入れないような塾もありますが、
サーパスは学力で入塾を制限していません。
ですから、「できたかどうか」よりも、一筋縄でいかない難しい問題に対して、
「やってみようと思えるかどうか」、「手を動かせるかどうか」、
そういったことの方が、後々の成長に繋がっていくと考えています。
しかし一方で、難しい問題を工夫もなく解かせようとすれば、
よっぽど算数好きの子以外は、何をしていいかわからず思考停止状態になって、
時間が過ぎるのを待つだけになってしまうものです。
聞いているフリをしてじっとしていれば、いつか授業は終わるということを、
悲しいことに、たった8年9年の人生で、彼らは学習してしまっています。
小学校の授業参観などでもそうだと思いますが、解ける問題であっても、
3年生がおよそ1時間、集中し続けるのは困難です。
しかも今回は、難しい問題ばかりのプリントに向かって、あぁでもないこぅでもない…
をやり続けるわけです。初めての塾で、こんな無茶振り。かわいそうですね…
ですから、問題の種類や配列も工夫しています。
サポートもつけて、ヒントを出したり励ましたりしながら、
自分で「やってみた」ら、「できた」という経験をしてほしいと思っています。
参加された皆さん、そして見学していただいたお母様お父様、いかがでしたでしょうか。
授業当日に、授業の狙いと、それぞれのお子様の様子をメールでお伝えしましたが、
(メールが届いていない方は教えてください。パソコンのアドレスから送信しています。)
ご不安点や、疑問などがありましたら、遠慮なくご相談ください。
ご参加いただきありがとうございました。