先生を確保することがとても難しい時代になった。
自分を棚どころか天上ぐらいまで上げて言うけれど、
どんな人でもいいというわけにはいかない。
だから、多少、見る目は厳しくなってしまうのだけれど、それにしても難しい。
塾でさえそうなのだから、学校はきっともっと大変だと思う。
わざわざ教育実習をしてまで教職を取ったのに、
先生になることを全く希望しない人が多いとも聞いた。
塾によっては、正社員が1人だけ校舎長として存在していて、
残りの先生は全てアルバイトというところもある。
昔は、そんな塾はダメだろうと思っていたが、最近は少し考え方が変わった。
アルバイトだから問題だとも言い切れず、むしろ、
アルバイトの方が、正社員よりもちゃんとしている場合さえある。
なぜ、そんなことを思うようになったのかというと、
ご存知かもしれないが、サーパスのHP上には、先生を募集するページがある。
たまに応募があるので、新たなご縁があったら…と思ってはいるのだが、
応募者と突然音信不通になるケースが多いことに驚かされる。
(いや、最近はもう驚かなくなった。)
例えば、塾の営業時間はたいてい午後からだが、午前中に面接のお約束をして、
朝からお待ちしていても、何の音沙汰もないということがあるのだ。
応募を、あるいは面接を、やっぱりやめたい!ということもあると思う。
急遽、体調が悪くなった。都合が悪くなった。そういうこともあると思う。
それならそれで仕方ないのだが、その連絡が無い。
電話もメールもなく、こちらから確認連絡をしても連絡がつかない。
後日の連絡もない。最近、こういうケースがとっても増えたのだ。
しかも、学生がではなくて、現在社会人だったり他塾で働いていたりする方がである。
気になって、ちょっと調べてみたら、こういうドタキャンのケースは、
コンビニや居酒屋のようなところでは、7割近くにもなるそうだ。
サーパスにおけるドタキャンは、それよりはマシだけれど、
しかし、そんなことで、あぁ良かったとは思えない。
一方で、サーパスでは卒業生の大学生が働いてくれているが、
彼らは、よっぽどちゃんとしている。
いや、先のような社会人とは比較にならない。
それほどちゃんとしている。
後輩でもある生徒たちのために、そしてサーパスのために、
一生懸命やってくれているのがわかる。
さらには、気のせいかもしれないが、いや、きっと気のせいではなくて、
今、スナフキンの仕事、回ってなさそう!と感じたときには、
サッと動いて手伝ってくれる。僕らのこともよく見てくれている。
(手伝ってほしいという無言の圧を出しているつもりはありませんが、
出ていたらゴメンナサイ。出ていたら教えてください!)
抽象的な表現になってはしまうが、学生にもちゃんとした人はいる。
だが、先生を志望する人にちゃんとしている人がいないなんてことになっては、
今の子どもたちが困る。親も困る。
そして、その子どもたちがいずれは大人になって未来を担っていくのだから、
そのときは、みんな困る。そう考えたら、今の状況は決してよろしくない。
先生だけの責任にして負担を強いていたら、今よりもっと成り手がいなくなる。
とても難しい時代だ。