昨日、浅野の説明会を開いていただきました。
広報の徳山先生をお招きしての説明会は2年ぶりとなりますが、
当時は、徳山先生が広報に就任して間もなくの説明会だったのに対し、
今年は、広報3年目でしたので、学校の見え方に変化があったのかどうか、
そして、それをどのような視点でお話しされるのか、
そんなことに注目しながら、お話をうかがいました。
まず、2年前と状況が変わったところとして、
今や男子校が絶滅危惧種であることが挙げられます。
すでに千葉には男子校が1つもなく、埼玉にも3校しかないと、
そしてその3校は全て東上線沿線で、最寄り駅からもだいぶ離れている…。
こういった状況がどこまで関係するのかわからないけれども、
とにかく、埼玉、千葉から浅野に通う生徒がほぼ0である。
そういうお話でした。
それで、今回の説明会中、私が一番驚いたのは、
通うことになるかもしれない学校のことを(受験より前に)よく知ってほしい、
という話をしていたときのことです。
浅野には、浅野を第一志望として入学してくる生徒が2~3割で、
他7~8割の生徒は、第二第三志望であることが多いけれども、
入試時点で高得点を取っている子たちは、他校に抜けていくので、
結果として、入学者の学力はほとんど違わない。
そこで、入学時の学力差はほとんど無いが、
入学後についてしまう学力差は何が理由なのかと考えたときに
浅野のことをよく知った上で、ここでの生活を楽しみに通ってくれるかどうか、
この差が大きいのではないか。(それが学習習慣の有無にも繋がるのではないか。)
で、私が驚いたのは、ここからなのですが、
今の話は浅野以外にも通じる話なので、
男子校と共学校の違い、進学校と附属校の違い、宗教のある学校と無い学校の違い、
高校募集をする学校としない学校の違い…
出来れば色んな学校に足を運んで、見て、比較検討してほしい。
校舎のつくりから雰囲気から、学校はそれぞれまるで違う。
もちろん、受ける気のない学校まで足を運ぶことは難しいだろうから
合同説明会などでは、行かない学校のパンフレットこそ持ち帰ってほしい。
と、こういうお話をされていました。
つまり、こういうことだろうと想像するのです。
徳山先生は、浅野の広報として、浅野のことを伝えて、
浅野の良さをもっと知ってもらって、志願者を増やすのが仕事なのでしょうが、
ご自身も男子校の中高出身であるからこその、男子校の価値というか、
その時期の男子にとっての居場所、卒業してもなおホームであり続ける、
そういうかけがえのない場所を、大袈裟に言ったら絶やしてはならない!
そんな想いもあったのではないでしょうか。
学校のことをよくよく知ってほしい。吟味してほしい。
浅野ではなくても、6年間通う学校生活が楽しいものになってほしい。
これは、広報というより、一先生、一大人としての視点なのだと思います。